写真保存に向いているオンラインストレージ(クラウドストレージ)を比較・検討をした。
ぼくは、自宅にNAS環境があるんだけれど、やっぱりオンラインストレージが欲しくなる。オンラインストレージサービスのアプリケーションは、容量だけでなくて様々な便利な機能がついていて、活用がしやすいからだ。
例えば、写真は撮りっぱなしよりも、みんなに共有したい。そんなときは自宅のNASよりもオンラインストレージの方が断然便利。
オンラインストレージとしては有名どころのOneDrive、DropBox、Amazon Drive、Google ドライブで比較・検討した結果を、このエントリにまとめた。 なお、 最終的に私が選んだものは、Google ドライブ 。決め手は写真検索機能で、今現在100GByte($1.99/月)プランを利用している。
各社ストレージ比較概要
同じ観点で一つの表にしたいと思ったが、各社プランの相違があったり、無料ストレージキャンペーンの有無があったりして、なかなか同じ観点で定量的な比較をするのが難しい(たぶん狙ってる)。それを多少無理矢理だけれど、比較表にまとめてみた。
無料プランと有料プランを比較すると、次のようになるはずだ。
サービス | 無料容量 | 有料プラン |
---|---|---|
OneDrive | 5GB〜 | 50GB(170円/月) 1TB(Office 365と抱き合わせで1274円/月) |
DropBox | 2GB〜 | 1TB(1,000円/月) |
Amazon Drive | 5GB〜 | 20GB〜1TB (20GBあたり800/年。100GBなら333円月, 1TBなら3333円/月) |
Googleドライブ | 15GB〜 | 100GB($1.99/月) 1TB(9.99/月) 最大30TB |
無料プランはGoogleが一抜け、有料プランは1TBプランで見るとAmazonドライブ以外は各社横並び。
上記を、ぼくの独断と偏見で優劣を付けると次の通りとなる。
サービス | 無料容量 | 有料プラン | 特記事項 |
---|---|---|---|
OneDrive | △ | △ (抱き合わせで高い) |
プラン変更、無料容量減のゴタゴタあり |
DropBox | × | ○ (分かりやすい) |
|
Amazon Drive | △ | × (高い) |
Amazonプライム会員なら画像容量無制限 |
Googleドライブ | ○ | ○ (プラン多い) |
Googleフォトは解像度低ければ容量無制限 |
写真の観点でいくと、Google ドライブかAmazon Driveかの二択になりそう。 ということで、以下ではこの2つを候補として絞り込み、選択する。
GoogleドライブとAmazon Drive比較
保存容量観点
Google ドライブとAmazon Driveは、写真観点で行くととても強力だ。 保存無料というのは、他のサービスを圧倒的に引き離す。
では、二社の間ではどうだろうか。ストレージサービスに付属する写真管理機能を比較すると次のとおり。
サービス(写真管理サービス名) | 特徴 |
---|---|
Amazonドライブ(プライムフォト) | プライム会員は 動画・画像共に解像度制限なし、RAW OK |
Googleドライブ(Google フォト) | 無料でも 動画は720p、画像は1600万画素までなら無制限保存 |
こうみると、なかなか拮抗している。
Googleフォトだと、解像度制限はあるとはいえ、無料でも一定の解像度以下なら容量無料。
Amazon プライムフォトだと、プライム会員であればどんな解像度もOK。
どちらもなかなかしびれる設定である。
ぼくはAmazonプライム会員なので、Amazonプライムフォト使えばええのでは、という結論に至りかけた。
が、結局Googleドライブの容量追加契約をし、Google フォトを使っている。 それは、写真管理サービスの検索機能が強力だったからだ。
サービス・アプリの機能観点
どちらのストレージの写真管理サービスも、Webブラウザでの管理画面はもちろん、スマホ向けのアプリを提供している。
しかし、画像検索機能、この機能は圧倒的にGoogleだった。たとえば、ブラウザやアプリから「猫」と画像検索をしてみる。そうすると、画像の内容を判断した上で選ばれる。
また「ビール」と検索してみる。飲み会の画像が選択され表示される。
ときどき、ビールと検索しているのに、日本酒だけの画像がヒットしたり、猫と検索しているのに犬がヒットしたりするお茶目さもある。 しかし、最終的に人の目で確認してやれば何も問題はない。
この機能は、ブログ写真に使いたい過去の写真を探すのにとても便利だ。
また、友人の写真を探し当てるのにも、「人の顔」を認識して検索してくれるのも非常に助かる。 LINEで謎メッセージ送ってきたあいつに、酷い写真を送りつけて黙らせたいときなどに、非常に有用だ。
写真の保存目的でクラウドストレージになやんだときは
Google ドライブ(Google フォト)か、Amazon Drive(Amazonプライムフォト)のどちらかで考えれば良いと思う。
スマホだけなら、元々の写真の解像度は低いので*1、Google ドライブで事足りると思う。 デジカメで撮った高解像度の写真を残したいのなら、Amazonプライム会員に入って単純なストレージとしてAmazon Drive(Amazonプライムフォト)を使うとRAWも容量を気にせずに保存できて気楽だ。
ぼく個人は、ストレージサービスを整理して、次のようにした。
サービス名 | 用途 |
---|---|
Google Drive | 画像管理にGoogleフォトを使う。有料プラン100GB契約 |
Amazon Drive | Amazonプライム会員なのでプライムフォトが無制限利用可能。過去の撮影した解像度高い動画ファイルを保存 |
DropBox | テキストデータのやりとり |
メイン使いをGoogle フォトとし、Amazonプライムフォトをサブとした。
保存観点であればAmazon Drive(Amazonプライムフォト)一択。 けれど、データは大切に利用するからこそ価値がある。
また、写真の場合は、「誰とどこで何をしたとき」に撮ったのか、情報を整理して保存しておかないと、後から利用するのに苦労する。 そんな画像整理の悩みを、Googleフォトは解決してくれる。強力な検索機能によって、事前の整理はしなくて良いからだ。
いまのところ、写真は25GB程度、gmailのメールボックスで消費している容量が5GB、併せて30Gほど利用。 なので、まずは100Gの容量購入をして、運用を始めた。
*1:iPhone6Sを例に挙げると、1200万画素。動画は1080pまで撮れるので、最大解像度の動画は保存できない