気づけばとなりにいるファミチキ。
私とファミチキの思い出。
終電で帰った夜、もうコンビニくらいしか開いていなかった。夜ごはんもまだだったので小腹を満たすためにファミマに行った。深夜の揚げ物は危険な香りがするけれどその分噛み締めた一口のファミチキのジュワッとした肉汁に心が満たされた。深夜に食べるものなんてカップラーメンとかそういう簡易なものしか買えなかったんだ。でも陳列棚にファミチキが並んでると嬉しかったよ。彼氏に振られた夜も今夜くらい自分に甘くて良いだろうとファミチキ3個買って食べ尽くしたよ。ちょっと塩辛かったのは涙も混じっていたからかもしれないけどそれでもあのファミチキは美味しかったよ。
ひとりで過ごすクリスマスにもファミチキを買ったよ。ほんとはローストチキンやケンタッキーで本格的なクリスマスを過ごしたかったけど、ひとりでお店に入るのはさみしいからファミマに行ったんだ。そしたら私のようなお一人様のためにたくさんのファミチキが並んでた。私のようなさみしさをファミチキが癒してくれた。サンタは来なかったけどファミチキは私の隣に来てくれた。
今ですら揚げ物はコンビニに当たり前に並んでフライドチキンは当然どこでも買えるんだけど、当時はファミチキが唯一身近に買えるフライドチキンだった。世間は特別じゃなくても私の特別な日にはいつもファミチキを一個買って家路に向かうんだ。そういう細やかな楽しみをたくさんの人に与えたファミチキももう10周年ずっとずっと私達のそばにいてくれたらいいな。そんなファミチキと部屋とワイシャツと私の思い出の話でした。
暑くてブログ書けない
— ポンコつっこ (@ponkotukko) 2016年6月18日