普段、人に嫌われるような炎上ブログばかり書いていますが、結構ちゃんと世の中のこととか考えています。
どうも、だいちゃん(∀)です。
先ほど、東北のお弁当屋さん「ひまわり弁当」さんに頼まれていた仕事の納品が終わりました。
このお弁当屋さんも重度障害者の方が経営をされているお弁当屋さんなのですが、実は本人には一度も会ったことがなく、スカイプでお話をしたことがあるくらいです。
それでも、私に仕事を回してくれています。本当にインターネットの力って凄いな。住んでいる場所の距離など関係なく仕事を依頼したり、受けたり出来る。
まさに、現代の新しい仕事の在り方だな、と私は思っています。
先日、私自身も、これまた重度障害者の方(まだ20代)が経営をしている「仙拓」という会社で名刺作りを依頼したばかりです。
ここの会社の「仙拓レンジャーズ」というテンプレート名刺を購入すれば、障害者福祉施設にもお金が入るようになっています。
あなた方は、重度障害者がどんな生活を送っているのか。作業所での賃金はどのくらいなのか、などご存知でしょうか?
障害者福祉施設の賃金
皆さんは知っているだろうか?
日本には障がいを持った人達が学校を卒業後、通う施設があることを。いわゆる、授産施設や作業所と呼ばれるものだ。
そこでは体のケアを重視する者もいれば、仕事をする者もいる。だが、そのような施設で働き、
賃金を稼ぐことの出来る人間は限られているのだ。それはなぜか?
障がい者と健常者の間では未だ大きな垣根が存在する。
障がいの度合いによって、できることが制限される障がい者を
社会は柔軟に受け入れてくれるのだろうか。作業所と企業が関わりを持つことがない中で、
果たして「仕事」を受注することが出来るだろうか。答えは「NO」だ。
仕事が無い作業所の彼らは、ひと月1000円にも満たない工賃を貰っている。
そこから施設へ支払うものを差し引くと何が残る?
以前、うちのブログでも時給100円で働く障害者大工さんを取り上げたことがありますが、いわゆる障害者作業所と呼ばれる場所は一般企業ではない為に、最低賃金などの法律が適用外になっています。
今の日本のシステムでは障害者が利益を生み出すことが困難です。なので、営利法人として障害者作業所を運営することが困難なのです。
だからひと月1000円にも満たないような賃金しか障害者は貰うことが出来ていません。
こんな状態では、自立など不可能です。
では、介護してくれる親が死んでしまったときには、こういった障害者達はどうなってしまうのでしょうか?
障害者施設に入るにしても、その施設に合う合わない、という性格的な問題もあります。とても根の深い問題です。
障害者作業所(B型雇用施設)やA型雇用施設などは、表向きには一般就労をする為の訓練所という役割があるとされています。しかし、現実問題として、その作業所から抜け出すことが出来ず、一般就労が出来ないというのが現状です。
こういったB型、A型の雇用施設の仕組みも補助金だけで成り立ってしまう為、適当に障害者を雇用して、仕事を教えるのではなく、簡単な作業をやらせて補助金だけ貰って職員の給料に充てるような、障害者を社会に進出させるという役割を忘れている作業所が多いのです。
ハッキリと現実を突きつけると、今の日本で重度障害者が一般就労することはほぼ無理ゲーです。(中には重度障害者でも一般企業に勤めている方はいますが、例外だと私は思っています。)
A型雇用という、比較的健常者に近い状態の障害者ならまだ社会復帰出来る可能性はありますが、B型雇用のような作業所でしか働けないような障害者(特に知的障害者など)は一般就労はほぼ無理でしょう。今の日本のシステムではね。
障害者同士で仕事を回し合う仕組みが出来たら
仙拓さんがやっているような仕組みや、ひまわり弁当さんが私に仕事をくれているように、障害者同士で仕事を回し合うような社会の仕組みが出来たら、こういった障害者の労働問題を、障害者の貧困問題を解決することが出来るはずです。
知的障害者などは物作りが得意な人や、単純作業が得意な人など、何かしら特技を持った人が必ずいます。
障害者同士で仕事を回し合う、という話とは少しずれますが日本理化学工業という会社は、知的な障害を持つ人達に合わせて仕事の仕組みを整えることで知的障害を抱えた人にも仕事を与えることが出来ています。
これからは大企業も信用できない個人の時代がやってくるでしょう。
障害者にはますます厳しい雇用状況になります。
だったら自分達で仕事を作り上げるしかない。その為には障害者同士力を合わせて、障害者同士で仕事を回しあって、一種の仕事のコミュニティーのようなものを作り上げれば、障害者が自立出来るくらいの賃金を稼ぐことが出来るようになると私は考えています。
なので、私自身が実験台になって、少しづつ、障害者同士で仕事を回しあっている状況です。
最後に
障害者は基本的に親に介護をされながら生きているのが現状です。しかし、障害者の親もいずれは死んでしまうのです。
そうなった時に、月1000円にも満たない賃金で生活はほぼ無理。生活保護に頼るしかないでしょう。
しかし、国も福祉にお金を使えるほど裕福ではありません。いつ、そういった生活保護のような仕組みが破綻してもおかしくないと私は思っています。
それに、生活保護は税金です。
生活保護をもらって生活する障害者が増えるよりも、自立出来ている障害者が増え、税金を納めるがわに回ってくれた方が国としても助かるはずです。
勿論、自立出来ない人が無理にする必要は無いと思っています。でも、今の日本の仕組みは自立したい、働きたいという意欲のある障害者でさえ仕事がまともに出来ないような状況です。
そんな状況を打破する為に、障害者同士で仕事を回し合うような、経済の仕組みを作りましょう!
だいちゃん(∀)
日本理化学工業が紹介されている本です。是非、一読を。