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「太陽の塔」人気爆発や! 内部公開決定で入場者40倍に? 万博企画展
万博記念公園(大阪府吹田市)で開催中の芸術家・岡本太郎さんがデザインした太陽の塔や塔内部の「生命の樹」の設計図面などを展示する企画展に、入場者が殺到している。塔の内部公開をめぐって府はいったん計画を白紙に戻し、その直後に方針転換するなど二転三転。ファンをやきもきさせたが、再来年の公開方針が決まると、企画展への入場者は約40倍に急増し、“騒動”が思わぬPR効果を生んだようだ。
企画展は「図面でひも解くEXPO’70テーマ館」と銘打ち、太陽の塔(高さ約70メートル)と内部の生命の樹(同約41メートル)、樹に取り付けられた恐竜やゴリラの生物模型の設計図面など約230点を展示。昭和45年の万博開催時、岡本さんのスケッチや模型をもとに建築士らが描いた図面で、初公開のものも含まれている。
塔内部の公開をめぐって府の方針は揺れ動いた。公園を管理・運営する独立行政法人「日本万国博覧会記念機構」が常時公開計画を策定したのは平成23年11月。ところが、来年度から公園を引き継ぐ府は、公開には多額の改修費がかかることから財政難を理由に今年10月、計画を白紙に戻した。