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2016年6月18日 (土)

大失敗のアベノミクス(やはりいびつ)

アベノミクスとは、近い将来には、大失敗の経済政策として批判されるように思う。国債発行残高の3分の1を中央銀行が買い占めして保有しているのは、どう考えてもいびつである。

日経 6月18日 国債保有、日銀が3分の1超す 買い取り限界論も

この日経の記事には日銀資金循環統計を基に作成した国債残高のグラフがあり、そのグラフを見るとよく分かる。安倍政権発足当時の2012年12月時点の日銀保有国債残高は100兆円を切っていた。それが本年3月末には364兆円と3.7倍になっている。中央銀行が国債を買い続けたなら、その国はいずれ破綻する。

阿部・黒田による暴走としか言いようがないと思える。物価2%上昇で良いことがあるのか?実は意味がない。意味がないバブル経済を目指して、国民を貧困に陥れるリスクを考えねばならない。アベノミクスとは単に日銀金利を下げただけで、他は何もしていない。「それじゃ駄目じゃん!」の見本みたいな政策である。日銀金利を下げただけでは、展望も何もないのである。

そんな展望のなさは、消費税増税延期も同じである。軽減税率を言い出して、消費税はおかしくなったのであるが、本来は消費税増税結果のしわ寄せを吸収し社会変革を促す予算支出を伴った政策も含めて考えるべき所を、金持ちほど優遇する軽減税率の導入に走った。だから延期する選択肢しかなかった。

1990年代初頭のバブル崩壊以後、日本において特筆すべき産業はほとんど生まれていないように思える。本来であれば液晶なんかそうであったのだろうか。しかし、液晶も技術の底は意外と浅く中国なんかも簡単に追いつける技術であったのだろうかと思う。

英国のEU離脱についての国民投票は23日なので1週間を切っている。嘗ての大英帝国であれば、絶対になかった議論である。強い英国であれば、世界で経済競争に負けるわけがない。今や、保護主義に入らないと不安に思う人が多くなっている。日本も、そのようになるリスクがあり、その場合、誰が貧しくなるのかをよく考えねばならない。利益を受け続けるのは、政治家だけで良いのでしょうか。

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