ISのヤジディ教徒殺害 国連が大量虐殺と認定
国連は、過激派組織IS=イスラミックステートが少数派のヤジディ教徒に対して続けている殺害や虐待など一連の行為を大量虐殺と認定し、ヤジディ教徒の保護に向け国際社会に一刻も早い対応を求めました。
シリアの人権状況を調査している国連の国際調査委員会のピネイロ委員長は16日、スイスのジュネーブで記者会見し、過激派組織ISがイラクやシリアで殺害や性的虐待、それに、強制労働などによって少数派のヤジディ教徒の全滅を図っているとして、一連の行為を「大量虐殺」と認定したことを明らかにしました。
具体的には、ISがおととし8月以降、ヤジディ教徒の男性や少年を家族から強制的に引き離し、それを拒んだ人たちを殺害したとしています。また、数千人に上るヤジディ教徒の女性や少女について奴隷として売り渡したり性的虐待を加えたりしたほか、十分な食料や水を与えずに強制的に働かせたりしたため、自殺した女性や少女もいたとしています。そのうえで、今も3200人以上の女性や子どもが奴隷としてISにとらわれていると指摘しています。
ピネイロ委員長は「大量虐殺は続いている」としたうえで、「ヤジディ教徒の保護に向けた取り組みは何も行われていない」と述べ、国際社会に一刻も早い対応を求めました。
具体的には、ISがおととし8月以降、ヤジディ教徒の男性や少年を家族から強制的に引き離し、それを拒んだ人たちを殺害したとしています。また、数千人に上るヤジディ教徒の女性や少女について奴隷として売り渡したり性的虐待を加えたりしたほか、十分な食料や水を与えずに強制的に働かせたりしたため、自殺した女性や少女もいたとしています。そのうえで、今も3200人以上の女性や子どもが奴隷としてISにとらわれていると指摘しています。
ピネイロ委員長は「大量虐殺は続いている」としたうえで、「ヤジディ教徒の保護に向けた取り組みは何も行われていない」と述べ、国際社会に一刻も早い対応を求めました。