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【衝撃事件の核心】
ヘイト法施行で対立は激化、通行人に危険も? 差別発言自粛も、対立グループが大勢で取り囲み…
ただ、5日の渋谷のデモは様子が違った。排外主義や人種差別のスローガンは影を潜め、右派系市民グループは主に共産党を批判する呼びかけに終始した。背景にあったのはヘイトスピーチ解消法だ。警察当局は同法施行を受け、名誉毀損(きそん)や侮辱、暴力など、デモをめぐる違法行為に厳格対応する方針を通達していた。
施行後初のデモとなったこの日、主催者側は摘発に警戒感をにじませ、参加者には「差別発言や暴力的行動は絶対にやめて」と念押ししていた。
一方、反対勢力は以前と同様に差別主義に抗議する声を上げた。このため双方の「主張」はかみ合わず、群衆が入り乱れる混乱だけが加速するいびつな事態が際だった。
双方が怒声の応酬、20人が600人に取り囲まれ…
渋谷の混乱には、前段があった。この日の正午前、在日コリアンへの差別的言動を繰り返していた団体が川崎市内で計画していたデモが中止に追い込まれた。
「中止しろ」「帰れ」
約20人のデモ隊を反対派の約600人が取り囲む。双方がもみ合い、激しく言い争う中、「実施すれば危険な状況になる」との神奈川県警の示唆を受け、主催者側は中止を決めた。
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