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【上海ディズニー開園】
トホホ続きの“夢と魔法の国” 「レストランから子供がオシッコ」「入園ゲートで2時間待ち」「食事は高くてまずくて待たされる」…
園内にレストランは屋台風のものも含め30カ所以上あるが、「高くてまずいし待たされる」(安徽省合肥から来た30代の女性)と評判はさんざんだ。中国人にとっては珍しい七面鳥の足のグリルは屋台風の持ち帰り店で1本55元(約900円)。子供向けの小さなピザは冷凍品をチンしただけで60元(約1000円)もする。親子連れで食べていた子供にこのピザの感想をきいたところ、一言「まずい!」とかえってきた。
16日に一般向けに正式開園した上海ディズニーランド。5月7日から始まった試験営業でも、ごみのポイ捨てや園内での喫煙、落書きなど、入園者のトラブル続きだった。とはいえ「試験営業時は上海市内の都市部に住む関係者が大半だったが、この先の一般営業では地方の農村部などからも数多く来れば、もっと大変なことが起きる」と上海当局者は気をもんでいる。
だが、入園者だけが問題なのではなさそうだ。初日の16日は正午(日本時間午後1時)から一般の入場が始まったが、午後1時ごろ入場しようとした人が、ゲートを通って園内に入るまで2時間以上も並ばされる事態になった。気分が悪くなった女性や子供たちが倒れたり、割り込みが起きてあちこちで口論や小づきあいが起きたが、問題は荷物検査に加えて、中国人が所持している身分証明書をチェックする装置と、それを操作する係員にあった。
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