自動音声の電話で現金要求 新たな手口の詐欺か

自動音声の電話で現金要求 新たな手口の詐欺か
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振り込め詐欺などの特殊詐欺の被害が後を絶たないなか「自動音声の不審な電話をきっかけに現金の支払いを求められた」といった相談がことしに入り、都内で相次いで寄せられています。実際に現金をだまし取られた被害もあり、警視庁は新たな詐欺の手口として注意を呼びかけています。
警視庁によりますと、この新たな手口はことしに入って増えていて、先月、被害にあった都内の20代の女性のケースでは、携帯電話に「050」から始まる見知らぬ電話番号の着信があったことが始まりでした。
女性がその番号に電話をすると「有料コンテンツの未払い料金が発生しています。料金の確認は1のボタンを押してください」などという自動音声のガイダンスが流れ、ボタンを押すと料金センターをかたる男に電話がつながりました。
男から「コンビニエンスストアの端末を利用して未払いの支払いをしてほしい」と求められた女性は、過去の別の支払いと勘違いし、指示どおり端末を操作し、現金およそ10万円を支払ってしまったということです。
警視庁には「自動音声の不審な電話をきっかけに現金の支払いや個人情報の提供を求められた」といった相談が13日までに172件寄せられています。
自動音声には郵便局やNTTを名乗るパターンもあり、警視庁は新たな詐欺の手口として注意を呼びかけています。