糖尿病の男児に不可欠なインスリンを投与させず死亡させたとして自称祈祷(きとう)師の男が逮捕された事件で、宇都宮地検は17日、殺人罪で近藤弘治容疑者(61)を起訴した。認否は明らかにしていない。

 近藤容疑者は逮捕当時「自分にはどんな病気も治せる力がある」などと主張。地検は約半年間鑑定留置し、責任能力を調べていた。

 起訴状によると、近藤容疑者は昨年4月、男児の両親がインスリンを投与しなくても治療できると信じていることに乗じ、死亡する恐れがあると知りながら投与させずに放置、男児を糖尿病による衰弱で死亡させたとされる。

 栃木県警によると、男児の母親が、知人の近藤容疑者に病状を相談。近藤容疑者は「腹の中に死に神がいるからインスリンでは治療できない」などと言い、代わりに体を触ったり、呪文を唱えたりしていたという。 

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