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【2018平昌五輪】
ダメダメの五輪組織委をサムスンがてこ入れへ でも新会長の手腕は未知数 財閥依存への批判も
平昌五輪組織委員会は6月8日、新設ポスト「国際副委員長」に韓国スケート連盟のキム・ジェヨル会長(48)の就任を決めた。国際オリンピック委員会(IOC)など国際機関と緊密な連携を図る司令塔という。キム氏は韓国最大財閥サムスン・グループのイ・ゴンヒ会長の次女の夫で、IOC委員のイ氏の後継候補と目されており、今回の就任は後継への試金石となる。ただ、手腕を不安視する声がある。急遽、重要ポストを新設してまでも迎えるのは、施設建設の遅れや財政難など難問に直面する平昌五輪にとって、韓国最大財閥の本格的なてこ入れで準備終盤を無難に乗り切ろうという思惑が透けて見える。
2018年2月に開幕する平昌五輪。残り2年を切り、準備がラストスパートを迎えようという今年5月、五輪を総括する組織委の会長が突如、辞任。組織委のスポンサー集めが遅々として進まず、開・閉会式場の建設の着手の遅延など計画が遅延する中、韓国内に根強い「平昌五輪は失敗する」「国際的に恥をさらす」という批判が現実味を帯びる危機的状況に陥った。この局面で手を差しのべたのがサムスン・グループで、SBSは「サムスン・グループ側から平昌五輪の開催成功に貢献したいという申し出があった」と報じた。
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