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【英女性議員殺害】政治家の問われる安全…議会の外、警備手薄な間隙突かれ

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【英女性議員殺害】
政治家の問われる安全…議会の外、警備手薄な間隙突かれ

16日、英ロンドンの広場で、コックス下院議員に哀悼のメッセージを記す人々(ゲッティ=共同) 16日、英ロンドンの広場で、コックス下院議員に哀悼のメッセージを記す人々(ゲッティ=共同)

 英国で女性下院議員のジョー・コックス氏(41)が銃撃され死亡した事件は、米フロリダ州で同国史上最悪ともいわれる銃乱射事件が起きた直後の出来事とあって、世界各国で大きな注目を集めた。トミー・メイア容疑者(52)の動機など詳細は判明していないが、男は犯行時に「ブリテン・ファースト」(英国が第一)と叫んだとされ、「民主主義への襲撃」(英BBC放送)などと国内外から非難の声が出ている。政治的な目的を背景に政治家が襲撃される事件は英国でもしばしば起きており、英国では国会議員の安全確保のあり方が改めて問われている。(塩原永久、ワシントン 青木伸行)

 コックス氏は16日、英国中部リーズ郊外の自身の選挙区で襲撃された。英国では今月上旬、下院議員のガビン・バーウェル氏が、選挙区の事務所でナイフを持った男に襲われる事件があった。2010年にはイラク戦争支持の元閣僚の議員が、反対派の若者に刃物で刺される事件が発生。2000年にも地方議員が刺殺される事件が起きていた。

 こうした事件は、いずれも議会の外で起きた。議会内は厳重な警備態勢が敷かれているものの、地元選挙区などでの活動は「別の問題」(BBC)で、警備は手薄になりやすい。コックス氏も警護の間隙(かんげき)を突かれた格好だ。

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