Snapchat がオンラインメディア「Real Life」をローンチ、テックに関する話題を発信

Chris O'Brien by Chris O'Brien on 2016.6.18

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Above: Snapchat billboard in Times Square, New York City on May 19, 2015. Image Credit: Ken Yeung

上: 2015年5月19日、ニューヨークのタイムズスクエアでのSnapchatの看板
Image Credit: Ken Yeung

Snapchat は動画だけに関心を持っているのではない。

同社は、Real Lifeという新しいオンラインマガジンを開始する。このマガジンは6月27日から、テクノロジーに関する記事を平日に日々約1本のペースで発信する予定だ。

この新しい取り組みについて記載した今日のブログ記事で(編集部注:原文掲載6月16日)、Snapchatの社員でありソーシャルメディア評論家のNathan Jurgenson氏は「SnapchatはReal Lifeに出資している」と書いている。VentureBeat へのメールでは、彼は出資の形態について詳細を明かすことを拒んだが、Real LifeはSnapchatによって「所有されている」ことを認めた。

「Real Lifeは、テクノロジーのある生活に関するエッセイ、議論、物語を発信します。ガジェットのレビューや業界のゴシップを載せるようなニュースサイトにはしません。私たちの今の暮らし方、デバイスを介した生活について取り上げる予定です」と彼は書いている。

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(New York Magazineが最近ローンチしたSelect Allに近いもののように聞こえる)。Real Lifeは、美容、権力、プライバシー、人間関係などをテーマとして取り扱う予定で「テクノロジーの政治的理由についても深く取り組む予定です。テック業界自身の内外で起きている、いくつかの最悪な行為に関しても」とJurgenson氏は言う。

つまり、今やSnapchatはデスクトップ上でも閲覧可能なウェブコンテンツを有する予定ということになる。Snapchatはモバイル端末にだけ縛られるわけではなくなるのだ。また、少なくとも初期においては、このメディアは文章が主になる予定で、南カリフォルニア発のSnapchatが有名な動画ストーリーや瞬間的な写真は扱わない。

この取り組みは、潜在的なIPOを控えたフェーズにおいて、Snapchatに広告収入という形で収益をもたらす新たなチャネルとなるかもしれない。とはいえ「今の時点では、文章とアイデアに注力しています」とJurgenson氏はVentureBeatへのメール回答で語っている。

Real Life は独立した編集部を持つ予定で、Jurgenson氏が編集長を務める。彼とRob Horning氏、Alexandra Molotkow氏、Sarah Nicole Prickett氏、Soraya King氏を含む編集チームが、サイト上で何を発信するかについての最終決定を下すと思われる(Snapchatの幹部に従うのではなく)。

Real Life は、Snapchatによって「十分な出資を受けている」と同社担当者がVentureBeatにメールで伝えたものの、詳細のコメントは控えている。

【via VentureBeat】 @VentureBeat
【原文】

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Chris O'Brien

Chris O'Brien

フランスのトゥルースを拠点に活動するヨーロッパ特派員。政府の支援を受け、3年間にわたり人がカスレ、バター、ワインをどれほど消費しているかを研究している。以前は15年間にわたり、San Jose Mercury News や Los Angeles Times でシリコンバレーを取材。それを証明するかのように、今もシリコンバレー時代の能力を発揮している。南仏の生活コストの安さをシリコンバレーの人が知ったら、どうなることかと毎日思っている。

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