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【茨城】

18歳選挙権 1年生に先輩が「必ず投票して」

1年生たちに特別授業をするドットジェイピーの学生ら=つくば市で

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 今回の参院選から選挙権年齢が十八歳以上に引き下げられることを受け、筑波大生らが一年生向けの啓発授業を開くなど、若者の投票率向上に取り組んでいる。「これを機に、若者の政治参加を進めたい」と活動を活発化させている。 (宮本隆康)

 「十八歳から二十代までの大勢が投票に行けば、若者向けの政策を優先するようになる。行かなければ、今まで通り若者は優先されない」。つくば市内の筑波大学の教室で今月六日、学生が教壇から一年生たちに語りかけた。

 教壇に立ったのは、若者の政治参加を進めるNPO法人「ドットジェイピー」(東京都千代田区)の茨城支部の筑波大生たち。十八歳選挙権を機に「十八歳を含む一年生に何か働きかけたい」と、本年度から始めた三回目の選挙啓発特別授業だ。

 ドットジェイピーは全国の大学生を中心に、学生を議員事務所に就業体験させる活動などをしている。本年度は茨城支部が発足。現在は筑波、茨城両大学の一年生から三年生の二十三人が所属する。

 十八歳選挙権の改正公職選挙法の成立した昨年度から、茨城支部の学生らは新たな活動を次々と打ち出している。

 学生たちと地方議員が意見を交わすイベント「選挙カフェ」を昨年五月から三回開いた。今年の夏休みには、今まで大学生を対象にした議員事務所の就業体験を、高校生対象で実施することも計画している。

 今回の参院選では、筑波大学内に期日前投票所を設置するよう、つくば市選挙管理委員会に要望し続け、実現させた。設置される期間中の立会人も、学生から募集した。

 茨城支部代表で筑波大三年の大井健史さん(20)は、今回の参院選について「戦後初めて十八歳以上に選挙権が認められ、ここで流れが変わらないと、もう変わらない。今回限りのブームにならないように、若い世代の政治参加のきっかけにしたい」と話している。

 

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