蹴球探訪
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【首都スポ】東都大学野球 中大・鍬原が初完封 逆転残留へ救世主2016年6月16日 紙面から
◇中大3−0青学大1部残留がかかる中大は、鍬原拓也投手(3年・北陸)が4安打完封、2部優勝の青学大に3−0で雪辱し、3回戦に持ち込んだ。けがで出遅れて、この入れ替え戦から復帰した保坂淳介捕手(3年・佐野日大)が今季初安打となるタイムリーを放った。4季ぶり1部復帰に王手をかけていた青学大は、2部最優秀投手の近藤卓也投手(4年・秋田商)が7イニング2失点と好投したが、打線が封じられた。 崖っぷち追い込まれた中大の救世主だ。大学では練習試合でも8イニングが最長だった鍬原が、もう後がない大一番で完投。三塁を踏ませない4安打完封で投げ勝った。「初完投、初完封。涙が出るぐらいうれしかった。7、8割の力で投げた方がばらつきもなくてリズムも良かった」。自己最速152キロも、制球重視で150キロ台はなし。シンカーもいいところに決め打たせて取った。 北陸高時代からプロ注目だったが、中大OBでもある谷津田伸二監督(54)とも相談。プロに行くなら、しっかり体づくりをしてからにしようと進学を選んだ。球速もアップし、今春は抑えを任されたが、リーグ戦最終カードの専大戦で先発テスト。5イニングを無失点で勝ち投手となり、力を抜いて長いイニングを投げることも覚えた。 この入れ替え戦は、14日の初戦に先発する予定だったが、直前の11日に感染症による39・4度の発熱。回避したこともあって責任を感じていた。挽回。「ああいう形で(チームが)負けてしまったので、きょうは何としてもあしたにつなげないといけなかった。先に点をやらなければ絶対に勝てると思った」 ストライク先行のテンポのいい投球に打線もこたえた。6回に野選で先制し、7回に同級生女房役の保坂が、8回に大城幸がタイムリー。松田主将は「いいピッチングをしてくれたので攻撃にもリズムが出た。ヒットは少なかったけど、いい流れで得点できた」とチームを生き返らせた175センチ右腕をたたえた。秋田秀幸監督(61)も「きょうは鍬原に尽きますね」とベタぼめした。 2011年秋の拓大との入れ替え戦は、初戦サヨナラ負けから、押し戻して1部に残留した。その再現へ「神宮でやりたいという思いがあれば、負けられないと思うだろうし、あしたも頑張ってくれると思います」と秋田監督は期待を込めた。逆転残留へ、ムードはいい。鍬原も「あしたも行けます」と笑顔で引き揚げた。(小原栄二) ◇ 首都圏のアスリートを全力で応援する「首都スポ」面がトーチュウに誕生。連日、最終面で展開中 PR情報
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