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【サッカー】

浦和Vは絶望的 18日にも川崎がステージ初優勝

2016年6月16日 紙面から

◇J1第1S第10節 G大阪1−0浦和

G大阪−浦和 後半、シュートを外しガックリの浦和・李(手前)=市立吹田サッカースタジアムで(横田信哉撮影)

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 アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)の影響で未消化となっていた2試合が行われ、浦和はアウェーでG大阪に0−1で敗れた。勝ち点27で首位川崎とは7差のまま。G大阪は宇佐美が決勝点を挙げた。広島は浅野の先制点を守り切れず、敵地でFC東京と1−1で引き分けた。18日の第16節で川崎の初のステージ優勝が決まる可能性がある。

 試合後のサポーターへの選手あいさつ−。敗戦をわびるように深々と下げた頭に、容赦のないブーイングが降り注いだ。浦和が逆転での第1S連覇をするには、勝利が不可欠だった。J1で4試合連続無得点。前半8分の失点を取り返せないままピッチを後にし、FW興梠は「チャンスらしいチャンスがなかった。攻撃の選手としてはがゆい思いはある」と目を伏せた。

 試合への入りは悪くなかった。開始早々、MF阿部はエリア外からやや強引に右足ミドル弾。ゴール左にそれたが、公式戦過去5戦(90分間限定)でわずか1点のゴール欠乏症を解消しようとする、攻めの姿勢は見て取れた。だが、ボールを奪われてからの対応が拙ければ、それは“もろ刃の剣”となる。

 「ACL、連戦の疲れからか、(相手へのアプローチが)半歩、一歩遅れてしまう」(ペトロビッチ監督)。首位・川崎に今S唯一の土をつけた4月24日の一戦では完璧だったカウンター対策が所々でほころぶ。失点シーンもG大阪のFWアデミウソンにいとも簡単に守備最終ラインを破られ、ゴール前までボールを運ばれたのが痛かった。

 残り3戦で川崎とは勝ち点7差。次節にもS制覇の可能性が完全消滅する。DF槙野は「シーズンを戦う上で必ず、こういう悪いとき、苦しいときが来る。今は我慢」と前を向いたが、一方で「もちろん、ステージ制覇をまだ目指すが、それだけが全てじゃない」。白旗宣言にも聞こえた。 

  (内田修一)

 

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