ロシア大統領側近 日本との相互理解に期待

ロシアの文化や芸術を全国各地で紹介する「ロシア文化フェスティバル」が始まり、東京都内で行われた開会式に出席した、ロシアのプーチン大統領側近のナルイシキン下院議長が、日本とロシアの文化交流を通じて相互理解が進むことに期待を示しました。
「ロシア文化フェスティバル」はロシア政府などが毎年、日本で開いていて、ことしは各地でバレエやコンサートなどの催しが行われます。
17日夜は東京都内のホールでオープニングイベントが行われ、ロシアのシベリア出身で世界的なバイオリニストのレーピンさんによる演奏と、レーピンさんの妻で世界的なバレリーナのザハロワさんによるバレエが披露され、およそ1600人の観客が見入っていました。
また、開会式にはロシアのプーチン大統領側近のナルイシキン下院議長が出席し、「日本とロシアが文化交流を通じて、信頼関係を強化し相互理解が進むことを期待しています」とあいさつしました。
一方、ナルイシキン議長は、これに先立つ記者会見で「あらゆる分野で協力を進めることが、課題の解決のために必要だ」と述べ、政治や経済、それに文化交流なども含めて両国の信頼関係を深めることで、日本が求めているプーチン大統領の訪日がことし末までに実現するという見通しを示しました。