フリントロック式銃
17世紀後半、高額なホイールロック式銃を購入出来ない泥棒や盗賊達によって発明された、燧石(火打石)による発火方式の銃。
引き金を引くと、当たり金に石がぶつかり、火花を散らしながら火皿へと注がれる。
火皿の火蓋は当たり金と一体であるため、石がぶつかると同時に開かれる。
構造が単純であり、発射までの操作が簡便であるため、マッチロックやホイールロックに替わって普及した。
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ホイールロック式銃
16世紀に発明されたマッチロック式銃(火縄銃)は、火種がなければ発射出来ず、湿気に弱いという欠点があった。
この欠点を解消するため、歯車と黄鉄鉱を用いた点火方式を採用したものがホイールロック式銃である。
引き金を引くと歯車が回転し、黄鉄鉱とぶつかって火花を散らす(いわゆるライターの原理)。
この火花を火種にして、火皿の中の火薬に点火するのである。
ただし、この銃は構造が複雑であり、それゆえに高額となり、さらに暴発も多かった事から
あまり普及はされず、後のフリントロック式に取って代わられる事となった。
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ブランダーバス
(フリントロック)
ブランダーバスとはいわゆるラッパ銃の事であり、現在で言う所の散弾銃に相当する。
ラッパ状になった銃口から釘や石などを詰め込み、発射させる。
その殺傷範囲は広いが、命中精度は無いに等しかったと言う。
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ブランダーバス
(ホイールロック)
点火方式の遷移に伴い、ブランダーバスもまたホイールロックからフリントロックへと移行した。
ブランダーバスについての説明は左記参照。
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