† † 武器庫(刀剣) † †

・・・剣・短剣・刀等。順不同。

ブロードソード

形状的にはロングソードの一種に分類される。
16世紀以降、レイピア等の細身剣が誕生した事により、それらの刀剣類との区別のために名付けられた。
日本語に直訳すると「幅広の剣」となるが、これまでの刀剣に比べて幅広だったわけでは決してなく、レイピアに代表される細身剣と比較してのネーミングである。

バスタードソード

柄の部分が長めに作られており、片手でも両手でも使用が出来るように工夫された剣。
しかし、上記のような条件を満たす剣はハンド・アンド・ア・ハーフソードとも言い、斬り、突きの両方が出来る武器を指してバスタードソードと言う事もある。

フランベルジュ

フランス語で『火炎の形』を意味する「flamboyant」が語源。刃を波打たせ、殺傷能力を高めた両手持ち剣であるが、これが登場する17〜18紀においては装飾としての意味合いが強くなっている。

トゥハンドソード

180cmを越える大剣で、両手で持てるよう柄が長い。この種の大剣は13世紀頃に誕生したと言われている。
一般にソードワールドを始めとするファンタジー世界では両手剣をグレートソードと呼ぶが、実際、グレートソードというのはトゥハンドソードよりかなり大きい。

クレイモア

スコットランドのハイランダー達に用いられた両刃剣。大きさは様々だが、両手持ちのものが多い。切っ先に向かって傾斜した鍔と鍔先に付けられたリング状の飾りを持つのが特徴。

シミター

中東において用いられる曲刀。シャムシールとも言い、二つは同じ意味である。
ファンタジー世界においては曲刀の代表とされ、シミターが片手剣、シャムシールが両手剣として分けられる事が多い。

ククリ

グルカナイフとも呼ばれる、ネパール・グルカ族固有の短剣。刃先に重心が来るように出来ているため、少ない力で強力な打撃を加えられる。密林などを分け入る時に役立つが、その特徴は無論対人武器としても有効。刃元のくぼみは女性器を表しており、これは剣の威力を増すための彼ら流の呪いである。
近代においてはインドの軍隊に採用されている。

ロングソード

形態上の識別手段として用いられる名称。そのため、剣身の長い刀剣全てを含むのが正解だが、 一般的には中世暗黒時代以降の両刃剣を指す場合が多い。
鋼鉄を作る技術の無かった9世紀頃のロングソードは肉厚で軽量化のための樋が彫られており、 技術の発達した13世紀以降のロングソードは細身で菱形の断面を持つ剣身が特徴。

ソードブレイカー

刀身の背にあるくぼみ部分で攻撃を受け止め、捻ることで、相手の武器を落とす、または折ることを目的とした短剣。レイピアの登場する16世紀には左手に補助の短剣を持つ戦闘法が生まれ、左手用短剣の用法も受け流しから叩き折りまで様々なタイプのものが生まれた。

斬馬剣

一撃で馬ごと敵を叩き斬るために造られた大型の剣。狂気の産物というべき代物だが、日本にも同名の刀は存在する。
イラストイメージはベルセルクの竜殺し。

レイピア

16世紀、鎧の衰退と共に、従来は儀礼用であった細身剣が剣の主流となる。刺突戦法を主体とし、受け、払いといった防御を剣で行う剣術と共に用いられた。

ショートソード

徒下の兵士(主に槍兵など)が戦闘補助用に携帯した、通常の剣より短く、乱戦において扱いやすい小剣。
ファンタジー世界では旅人の護身用など、一般人に用いられる事が多い。

スティレット

刀身が細く鋭い錐のような形状を持った、刺突専用の短剣。革鎧程度が相手なら十分効果的な武器と成り得た。刀身に目盛が刻まれているタイプのものもあり、それらは砲口や砲弾の直径を測定するために使用された。

ダーク

ハイランダー達が用いたスコットランド固有の短剣。18世紀においてはイギリス海軍の正式短剣として用いられた。

グラディウス

古代ローマの戦士が用いた刀剣の総称。全般的に短く、身幅の広い刀身を持つのが特徴。

ブリゼペ

フランス語における、ソードブレイカーやトリプルダガー等の左手用短剣の総称。イタリアの防御用短剣シニストラをルーツとする。絵は防御用トリプルダガー。

ファルクス

ダキアの民が使用したS字型刀剣(刃が内側にある)。一体成型の金属刀剣であり、後のファルシオンの語源となった。

バゼラード

棒状の柄頭を有し、ガードと平行して『I』の字型をしているのが特徴。楔型の刃を持つ。バジラールとも言う。スイス式のものは後にドイツ軍の制式短剣として採用されている。

カトラス

15世紀頃に原型が誕生し、以降船乗り達の間で用いられた刀剣。断ち切ることに適している。
俗に言う海賊刀とはこれの事になる。

ダガー

いわゆる短剣。生活用具の一つとしても用いられる。10世紀に登場し、現代においても用いられている。
その形状、サイズには様々なものがある。

ショーテル

鉤爪状に湾曲した、特徴ある刃を持つエチオピアの刀剣。この形状で相手を引っ掛けたり、盾ごしに攻撃したり出来る。
両刃である事が多く、曲刀としての使い方も可能。

ファルシオン

西洋で用いられた身幅の広い片刃の曲刀。英語でフォールチョンなどと発音する。その形状から中東からもたらされたと言われるが、その起源は北欧にあるらしい。

シャムシール

三日月刀とも呼ばれるペルシアの湾刀。西洋サーベルの原型となった。なお、シャムシールとシミターは同じ意味だが、シミターを片手持ち、シャムシールを両手持ちと区別することが多い。

フィランギ

斬る、突くことに適したインドの刀剣。尖った皿状の柄頭と刺のような茎が特徴。刀身は長いが、片手持ちが基本。

マン・ゴーシュ

左手に持ち、相手の剣を払うために用いられる回避用短剣。パリーイングダガー、レフトハンドダガー、ブリゼペ等様々な呼び方をされる。ソードブレイカーもこれらの分類に入る。

脇差

武士が太刀と共に携帯する刀。太刀が折れた際の補助武器として用いられていたが、やがて太刀と共に腰に履く事が様式となっていった。

ツヴァイハンダー

ドイツ語で言うところの『両手剣』だが、特にドイツの両手剣をツヴァイハンダーと呼んで区別するのは、ドイツの両手剣は長い柄と長い刃根元を持つという特徴があるためで、敢えて使い分けられている。

エグゼキューショナーソード

処刑人の剣。文字通り、処刑人が罪人の首を刎ねる際に用いる剣。刎ねることだけが目的のため、突き等には向かない。

太刀

太刀というと、一般に刀の事を指す場合があるが、主に鎌倉から室町時代まで普及したものを指す。
刀との主な違いは鞘にあり、紐で吊るして腰にぶら下げていた。

ロンパイア

紀元前3世紀頃、トラキア人によって用いられたS字型刀剣。ファルクスと同じく内側に刃を持つ。

エペ

フランス語で『剣』を意味する。貴族が決闘の際に用いた刀剣で、レイピアと同じく半球状のカップガードを持つ。

エストック

両手持ちの刺突専用剣。チェインメイル程度の鎧ならたやすく貫通させるだけの威力を持つ。レイピアの発展形と思われがちだが、レイピアよりも以前に発明された。

カルド

包丁のような形状を持った、ペルシャの短剣。16世紀にムガール帝国に伝わり、その後ムガールで愛用された。

タルワール

16世紀インドで幅広く用いられた曲刀。十字型の鍔と円形の柄頭が特徴。特に円形の柄頭はインド刀剣全般の特徴でもある。

プルワー

タルワールの一種で、やはりインドで用いられた。鍔の形状に違いがある他は、切っ先が両刃になっているという特徴がある。

チュッラ

南アジア全般で用いられた切っ先の鋭い短剣。柄と刃が一体であり、直角に曲がった柄が特徴。
カルドの原型であるとも言われている。

サラワー

チュッラをそのまま長くしたもの。HotKではナイフとして登録されているが、どちらかといえば剣の部類に入る。

サイフ

やや広めの身幅と湾曲した刀身を持ったアラビアの曲刀。元々『サイフ』はアラビアでは『剣』を指す言葉であり、実際には様々なバリエーションがある。

クリス

隕鉄を用いて作られる、マレー民族固有の短剣。世界中で最も洗練された刀剣と言われ、どれ一つとして同じものが無い、優れた装飾、波紋を持つのが特徴。武器としてだけでなく、タリスマンとしての役割も持っている。

ペシュカド

ペルシャ及びインド北部固有の短剣。刃元がT字型に補強されている上、S字湾曲の刀身を持っているため、非常に殺傷能力が高くなっている。ペルシャではカルドと呼ばれているが、先に紹介したカルドと同一かどうかは不明。

ジャンビーヤ

アラビアで生まれ、その後ペルシアやインドにまで広まった短剣。半月刀とも訳される。基本的に両刃で、刃の中央に溝が走っているのが特徴。アラビア半島諸国では儀礼用にも用いられており、これを没収されることは名誉の剥奪であるとされているくらいである。

ロンデル

柄の両端に付いた円形状のパーツが特徴の短剣。14〜16世紀にヨーロッパで用いられた。

スクラマサクス

ハルシュタット文明時に原型が誕生し、中世を通じて使用されたサクソン民族固有の武器。鋭い片刃に反りのない峰が特徴。サクスとは大型の戦闘ナイフであり、スクラマサクスはその中でも刀剣と呼ぶべき長さのものを指す。

ファルカタ

古代ローマで用いられた、斬り合い用刀剣。柄には動物の頭が形取られている。

グレートソード

ファンタジー小説などでは両手持ち剣の代表格として登場するが、本来グレートソードという名称の剣は一般の両手剣(トゥハンドソード)よりも遥かに重量があり、実戦で見かける事は殆どない。

サーベル

騎乗した兵士が片手で扱うために、軽く、そして長く作られた刀剣。振るうのが基本であるため、湾曲しているものが多いが、直刀のサーベルも存在する。後に海軍などの正式刀剣として長く生き残る。

スローイングナイフ

投擲専用のナイフ。鎧の肩当に留めたり、懐に隠し持ち、いざという時に投げつける用法が一般的に知られるものだが、歴史上このような武器が表舞台に出た事は無い。

『なた』と読む。薪割りや竹の切り落とし等、大工道具、農具の一種である。
名作「ひぐらしのなく頃に」でレナが持っているのもこれ(形状は違うが)。

果物ナイフ

一般家庭で用いられる汎用ナイフ。小ぶりで、武器としては貧弱だが、生活用具としては一家に一本は欲しい。
RED18で武器として登場したのをきっかけにイラスト化。

野太刀

力を誇示する事が名誉に繋がった鎌倉時代に誕生した長大な太刀。握りの部分が長く、両手で扱いやすく出来ている。

所謂日本刀というとこれを指し。室町、戦国時代から江戸時代までのものを指す。
元々は騎乗の武士が持つものだったが、徒下の兵も刀を持つようになり、反りがゆるやかになっていった。
両手による突きに真価を発揮する。

斬馬刀

室町〜戦国時代頃に登場した、全長2メートルをゆうに超す長大な刀。
馬ごと騎乗の相手を叩き斬れるようなイメージから斬馬刀と名付けられている。
存在が不明瞭な斬馬剣と違い、こちらは実際に用いられていた。


Revised: 2005/09/28 .

SEO [PR]  ローン比較 再就職支援 バレンタイン 無料レンタルサーバー SEO