トップ > 中日スポーツ > 大リーグ > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【大リーグ】

王貞治ソフトバンク球団会長もイチローの偉業を祝福

2016年6月17日 紙面から

第1回WBC決勝で優勝し、健闘をたたえ合う王監督(左)とイチロー=2006年3月

写真

 2006年の第1回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で監督を務め、イチローとともに世界一を成し遂げた王貞治さん(76)=ソフトバンク球団会長=は、ハンク・アーロンの大リーグ最多本塁打記録(当時)を抜いた自身の時と、今回のローズ超えを比較。イチローの快挙の重みをかみしめ、賛辞を贈った。

 シーズン200安打を毎年のように記録して積み上げたもの。素晴らしいとしか言いようがない。他の誰にもまねできない、彼にしかできないこと。米国の野球殿堂入りも果たすだろうし、日本のナンバーワン打者だよ。

 僕の場合(1977年、当時の世界記録だったハンク・アーロンの通算755本塁打超え)は日本でつくった記録。メジャーリーグの選手たちとは戦っていた土俵が違う。だから、自分では世界記録だなんて思っていない。その点、イチローはタイ・カッブやピート・ローズと同じ土俵で安打を打ってきたわけだから。そこが何より素晴らしい。

 メジャーリーグはチーム数が多いから、シーズン中に同じ投手と対戦することが少ない。そういう意味ではデータ重視の対戦とは言えない。投手が投げてきた球にその場で反応する、いわば動物的なものが求められる。彼にはそれができている。もちろん、データもあるとは思うけど、そのヘッドワークと動物的なものを兼ね備えている。

 年齢も感じさせない。体形もスマートだし、スピードがある。後は、なんと言っても目だろうね。あの年齢で動体視力が衰えていないことに驚かされるし、徹底した体調管理のたまものだろう。

 

この記事を印刷する

PR情報

閉じる
中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ