こちらも正式種目となるゴルフはどうか。
「日本からは2名の選手が出場できますが、私は、松山英樹と石川遼の二人を選ぶべきだと思います。『夢のコンビ』を見てみたい。二人の息が合えば金メダルは射程圏内です」(沼沢聖一プロ)
リオの空に何本もの日本国旗が上がる光景が目に浮かぶ。
日本の英知が結実2016年は「ノーベル賞トリプル受賞」!
日本に追い風が吹いている
'15年に日本人ダブル受賞を果たしたノーベル賞。'16年も受賞者が出るのは確実、トリプル受賞すら期待できるという。
「20世紀中は基礎研究が評価されることが多かったのですが、'00年以降になって社会への貢献度や、産業規模の大きな研究が受賞するケースが増えています」(サイエンス作家の竹内薫氏)
青色発光ダイオードを発明した赤﨑勇氏、中村修二氏、天野浩氏の3人や、2億人以上の命を救った薬を開発した大村智氏の研究がまさにそれにあたる。応用研究の得意な日本人にとって、この「変化」は追い風なのだ。
なかでも、特にノーベル賞に近いとされる日本人科学者を紹介しよう。
3年連続日本人受賞の可能性がある「物理学賞」。その筆頭候補に挙げられるのが、東京工業大学教授の細野秀雄氏(62歳)だ。
リニアモーターカーに代表される超電導技術に、細野氏は革命をもたらした。超電導とは、銅や水銀などの金属を極めて低い温度まで冷やすことで、電気抵抗が0になった状態のことを指す。電気をよく通すため、電線などの素材に応用できれば、エネルギー損失のない送電が可能になる画期的な技術だ。
ただし、金属全てが超電導状態になるわけではなく、磁性を帯びやすい「鉄」は最も不向きだと言われてきた。ところが'08年、細野氏はその常識を覆し、鉄系の超電導体を発見。不可能を可能にしてしまったのだ。
「細野氏は他にも、シャープのディスプレイに使われているIGZO半導体など、画期的な新素材を次々に生み出しており、受賞に最も近い科学者の一人です」(サイエンスライターの佐藤健太郎氏)
「生理学・医学賞」候補の東京工業大学栄誉教授の大隅良典氏(70歳)は、『ノーベル賞の登竜門』と言われる「ガードナー国際賞」をはじめ、さまざまな賞を受賞している。ノーベル賞も時間の問題だろうという意見は根強く聞こえてくる。
大隅氏は、日本語で「自食作用」を意味する「オートファジー」という現象を世界で初めて肉眼で観察し、そのメカニズムを解き明かした。
「人間は一日に200gほどのタンパク質を必要としますが、食事から摂取するのはせいぜい50~70g程度で、まるで足りていません。実はその不足を補うために、細胞は体内の不要なタンパク質を分解し、再利用していることが分かったのです」(前出・竹内氏)
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