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【プロ野球】

巨人、坂本の8回2点弾で逆転勝ち

2016年6月17日 紙面から

巨人−楽天 8回裏1死二塁、坂本が左中間へ逆転2ランを放つ(岩本旭人撮影)=東京ドームで

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◇巨人10−7楽天

 巨人が競り勝ち2位に浮上した。4−6の5回にギャレットの適時打で1点差とし、7回に小林誠の犠飛で同点。8回に1点を失ったが、その裏に坂本の2ランなどで4点を奪った。楽天は4本塁打を放ちながら投手陣が崩れた。

 1回の先制に始まって、同点打、勝ち越し打、逆転打が両チーム合わせて計6本。ヒーローの座を最後に持って行ったのは、巨人の主将だった。今季最多タイの18安打を放っての逆転勝利。決めたのは坂本だ。1点を追う8回、得意の内角打ちで左翼席に逆転2ランを運んだ。

 「簡単なボールではなかったけど、一振りで決めることができて良かった。内角は好きなので。キレイに(体が)回りましたね」。壮絶な打ち合いを締めたヒーローはお立ち台で人懐こい笑みを浮かべた。

 投手陣が昨年9月4日のDeNA戦(横浜)以来の4被弾。常に先手を取られ、そのたびに打線が食い下がった。先発野手で1人無安打だった坂本が、最もオイシイ場面を持っていった。

 この日は長嶋終身名誉監督の「傘寿」を祝う特別デー。観客席全体を使って人文字で「祝80」などのメッセージを描いた。「これからも情熱の続く限り、多くの方に勇気を与えられるように活動していく」と話したミスターの目の前での劇弾。「(遊撃の)守備位置から『気』を吸い込んでいました」と、坂本はミスターの存在感に感謝した。

 坂本には厳しい『合格ライン』を設定している高橋監督も珍しく称賛。「打てなくてもチームを引っ張ってくれている。そういう日頃の姿勢が、こういうところで力を発揮できるのかなと思います」。打つだけではないチームリーダーとしての働きを認めた。

 3カードぶりに勝ち越し、2位に再浮上。勝率を5割に戻した指揮官は「点を取れない試合が多かったから、こういう試合もないとね」。前夜のサヨナラ勝利の勢いを生かしての連勝に、目を細めた。 (井上学)

 

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