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 ロシアのプーチン大統領は17日、サンクトペテルブルクで開かれた国際経済フォーラムで演説し、ウクライナ危機後にロシアに対して経済制裁を科している欧州連合(EU)について「私たちはEUに遺恨はない。歩み寄る用意がある」と関係改善に乗り出す姿勢を明らかにした。

 プーチン氏は「私たちの最も近い隣人であり、重要な貿易のパートナーだ。欧州の企業はロシアとの協力を望んでいる。政治家はそうした要望を満たす必要がある」と述べ、第一歩として、専門家レベルの対話を始めることも提案した。

 原油価格の下落や制裁による経済停滞が長引くなか、最も重要な貿易相手であるEUとの関係の立て直しに乗り出す必要があると判断したとみられる。