情報システムのトピックス-PR-
サムスンが自分で使うためにクラウド会社を買収
クラウドについて考えさせられる記事を読みました。「Samsung、米国のクラウドサービス企業Joyentを買収へ」です。
韓国サムスン電子が、クラウド事業を手掛けるベンチャー企業を買収したというだけであれば、それほど気にならなかったでしょう。考えさせられたのは目的です。記事から引用します。
「同社のMobile Communications事業最高技術責任者(CTO)、Injong Rhee氏はWall Street Journalのインタビューに応じ、『Joyentの事業で売り上げを拡大することが目的ではなく、当社自らがJoyentの顧客になることが目的だ』と述べている」
顧客になるためにクラウド会社を買収するのです。世界屈指のスマートフォンメーカーですから、成算があるのでしょうが、自らが使うかどうか、が買収の理由だとは。
先日、米セールスフォース・ドットコムが、自社サービスのインフラをアマゾン ウェブ サービス(AWS)に切り替えるという発表がありました。どのクラウドを、どう選ぶか、の意味がさらに重くなっていくのかもしれません。
話は変わりますが、最近、あるジャーナリストに「ブロックチェーンがもたらす影響はクラウドより大きいのではないか」と言われました。この言葉が気になっています。
連載新着記事一覧へ >>
- ソフトで自動車が一新される時代 (2016/06/16)
- 標的型攻撃、恐るべし (2016/06/15)
- MSのLinkedIn買収、iOS 10発表、JTBの謝罪会見 (2016/06/14)
- 失敗続きのWindows 10移行奮闘記 (2016/06/13)