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戦争が終わって陸軍の少尉が提督に左遷されたお話 作者:若倉 烙螺
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決意表明

俺は………俺達はこの日の本の為に戦った。相手も沢山殺した。仲間も沢山死んだ。結局負けた。俺のせいで。あの時俺があいつを殺してさえいれば。あいつが仲間を殺し、また俺を殺そうとした。そして主力を失った俺の国は滅ぼされた。俺の国のお偉い様方は俺を殺そうとした。軍法会議だの軍規違反だの。もはや負けた俺達には関係なかったが。あの人がいなかったら俺はあいつらに殺されていただろう。あの人は言った。


「君にどうしても任せたい仕事がある」


俺は涙していた。国の奴らは俺達のことを兵器としか見ていなかったらあいつらは


『仕事』
じゃなく
『殺してこい』


なんてことを言うから。俺達だって殺したくなかった。
それは間違いないんだ。あの人は俺達を人間として見てくれた。
だから。


「俺はこの仕事だけはしっかりしたいんだ」


そう思っていた。
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