母子死亡事故 飲酒で信号無視の男の懲役12年確定へ

おととし、岐阜市で酒を飲んでトラックを運転し、赤信号を無視して乗用車と衝突し、26歳の母親と6歳の娘を死亡させた罪に問われた男に対し、最高裁判所は上告を退ける決定を出し、懲役12年の判決が確定することになりました。
おととし1月、岐阜市粟野西の交差点でトラックと乗用車が出会い頭に衝突した事故で、乗用車に乗っていた26歳の母親と6歳の娘が死亡し、トラックを運転していた岐阜市の足立俊一被告(72)が、酒を飲んで赤信号を無視し、乗用車に衝突して2人を死亡させたとして、危険運転致死と酒気帯び運転の罪に問われました。
被告は、「信号は青だった」として危険運転致死については無罪を主張しましたが、1審の岐阜地方裁判所と2審の名古屋高等裁判所は「被害者側の信号が青だったという目撃者の証言は信用できる」として被告の主張を退け、いずれも懲役12年の判決を言い渡しました。
これに対して被告側が上告しましたが、最高裁判所第1小法廷の小池裕裁判長は17日までに上告を退ける決定を出し、懲役12年の判決が確定することになりました。