(セ・パ交流戦、阪神3x-2ソフトバンク、1回戦、阪神1勝、17日、甲子園)阪神は同点の九回、福留孝介外野手(39)が決勝打を放ち、サヨナラ勝ちした。
ベテランが土壇場で集中力を見せた。同点の九回、阪神は二死二塁のチャンスを作ると、打席には福留。ソフトバンクの4番手・サファテの投じた6球目、外角の変化球をとらえた。打球が三遊間を抜けると、二走・俊介が一気に本塁へ突入し、クロスプレーの判定はセーフ。微妙なタイミングにすぐさま、ソフトバンク・工藤監督がリプレー検証を要求したがその結果、判定は覆らず。阪神が劇的なサヨナラ勝ちを決めた。
お立ち台に立った福留はファンの声援を浴び「気持ちいい。俊介が代走だったので間を抜けてくれればと思っていた」と、一打を振り返った。俊介の本塁への生還はタイミングが微妙でリプレー検証となったが「とりあえず俊介に『足が遅い』と言っておきました」と冗談を飛ばした。この日の3安打で日米通算1995安打。「ここ(甲子園)で決めたいと思って一日を過ごしています」と、甲子園での偉業達成へ意欲を見せた。