だまされるな!起業商売詐欺(3)ー著名人編
はじめに
限りなく詐欺に近いのがこの、著名人のセミナーやスクール。
有名なだけで、人と金が集まってしまうのです。
だから、中身が伴っていません。
90%、お金の無駄に終わってしまうので、基本的にはオススメしません。
この記事では、筆者の体験のもと、どんな著名人による高額商品がダメか。
どんなところがダメなのか。
プラス、すなわち費用以上の価値を見出せるのはどういった場合かを、生々しくお伝えして参ります。
① 著書累計○○万部!有名作家の自己啓発スクール
筆者は年収○億円超、著書が数冊あり、累計発行部数○十万部のベストセラー作家さんが主宰するスクールに申し込んだことがあります。
費用は、消費税込みで200万円近くの高額スクール。
その内容は、半年間のセミナー&グループコンサルを、その著者から直接受けることが出来るという代物でした。
「年収○億円、著書○十万部に、自分もなれる!」という期待を抱いて入会しましたが、内容はひどいものでした。
セミナーで教えられる内容は、『すべて』一般販売されているビジネスノウハウ本の抜粋でした。
それが一冊だったら「丸パクリじゃないか!!」と、文句のひとつでも言うことができたのでしょうが、売れているビジネス書数冊から抜粋して引用している感じでした。
いやはや。全くもってタチが悪い。
本屋に行って、4500円(1冊1500円として、3冊)払って読めば、得られるノウハウを、半年かけて、200万円も払って学ぶわけですから。
受講者は、その著名人と時間を共有していることに酔いしれているのか、文句も言いません。
かくいう著者も、「いや、これだけの大金をはたいたんだ!何かあるはずだ!」と、受講を続けましたが、結果的に何にも得られませんでした。
その受講者はその後どうなったかと言うと、ビジネス上における成果はそれなりに上げているようです。
ただし、ここにもカラクリがあります。
200万円もの受講費をもともと「払える」レベルの人たちです。
受講前より年商○億、年収○千万円の経営者の人ばかりです。普通の会社員さんは受講者全体の1割にも満たない数しかいません。
そのため、もともと成功しているし、成功するだけの実力を元から持っていたわけですね。
その人たちが売上を伸ばしたところで、その著名人の実力なのだろうか?と疑問を持たざるを得ません。少なくとも、著者がお金と時間をドブに捨てたと感じました。
著名人だからと高額なお金を払うのは、絶対に辞めろとは言いませんが、少なくとも一歩引いて、1週間は冷静に考える時間を置きましょう。
第3者に相談できればなお良いです。
「期間限定だから!」「あと○名しか席がないから!」と、契約を急かしてくるのは極めて一般的・強引なセールス手法です。
そう言ってきた時点で一切シャットアウトされることをオススメします。
筆者のように後悔しないためにも。
② TVでも活躍しているあの○○の権威!累計著書セールス○百万部!の人のDVD
著書が何十冊もあり、その一つ一つでは十万部いかなくとも、累計セールスでは優に数百万部売っている日本を代表する著名作家のが、深く学びたい人向けにDVD教材を販売していたので、購入しました。
DVD10枚程度で、価格は20万円ほど。前出のセミナーに比べてしまうと少額に感じるかも知れませんが、決して安い金額では無いです。
で、観てみた結果はというと、
「わからない」でした。
内容が、学術的過ぎるのか、抽象的過ぎるのか。
全然理解できませんでした。
そのDVDが販売されていたページ(いわゆるランディングページです)に記載されていた、「潜在意識を使って望むだけの富を得られることができる!」といったコピー同様の成果が得られた実感は、全くわきません。
DVDの内容に基づいてどういった考えで、どう行動すればよいのか分からなかったからです。
もしかしたら、心理学者だとか、脳医学の人たちが観たらすばらしい内容なのかも知れません。
しかし、それならそうした人たちに売るべきDVDです。
一般販売してはいけません。少なくとも、販売ページに「一般の人で、○○○に関する予備知識が無い方は購入しても理解を深めることができませんので、ご遠慮ください」とでも注意書きを入れるべきでしょう。
販売元会社の金儲けと、スピーカーの人(有名著者)の自己満足だけのDVDと感じました。
一体何部売れているのかは分かりませんが、著書が数百万部売れている人ですので、DVDも累計で万単位の人が購入していると推測されます。
1パック20万円として、1万部売れれば20億円。
返金保証がついていたら、絶対に返金してもらうところですが、残念ながらそれはついておらず。
こちらもやはり無駄金に終わってしまいました。
前出のセミナー同様、みなさんが高額のDVDや教材の購入を検討されるなら、一歩引いて、時間を置いて、客観的に考えることを強くオススメします。
本の内容はすばらしい。
仮に1冊1500円だとしましょう
。そして、その人の高額教材が15万円だとすると、まず間違いなく100冊分の価値はありません。
有名人というだけで、一定数売れることが計算できるので、出版社や企画会社が、高額商品を考えて、内容はおざなりでも売るわけです。
販売価格と同じ価値を提供するとすれば、『すばらしい』本の100倍の内容が必要になるわけですよね。DVD10枚程度におさまるわけがありません。
10万円単位でも、後悔するには十分な金額です。
とくに起業したてのころは、売上も少ないと思われます。
手元資金はシビアに、計画的に。を徹底しましょう。
おわりに
著名人に関する詐欺師まがいのセールスは話がつきません。
最近では有名人によるこんなのも、、、
次回も引き続き著名人による詐欺続編ですが、ちゃんとした商材があるのも事実です。
そんな詐欺と有益な商材の見分け方などをご紹介します。