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 関西電力は17日、大津地裁の運転差し止め仮処分決定を受けて停止中の高浜原発3、4号機(福井県)の原子炉から、核燃料を取り出すと発表した。この日、関電が求めていた執行停止の申し立てが地裁に却下されたことで「一定期間、原子炉が動かせないことが確定したため」(同社)としている。

 炉内の温度は100度以下の冷温停止状態だが、燃料は装塡(そうてん)されたままだ。これから原子炉容器のふたを開ける作業などに取りかかり、4号機は8月上旬、3号機は同月下旬にも燃料を取り出す。取り出した燃料は、使用済み燃料プールで保管する。

 3号機は今年2月、原子力規制委員会の検査を終えて営業運転に入っていたが、関電は3月に仮処分決定を受けて運転を停止。4号機は2月に再稼働したものの、発電機と送電線をつなぐ作業中のトラブルで緊急停止したままだった。