五輪エンブレム問題に見る魔女狩り時代の再認識

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五輪エンブレム問題について特に興味はなかったのだが、最大限に「考え過ぎ」てみると、これぞまさしくネット社会の恐ろしさであり、現代の危うさでもある。

ダムの決壊も針の穴からと言うが、ネットの場合は、針の穴ほどの隙間さえあれば、そこに向かって無数のメダカが突進し穴を広げていく。

今回は、針穴からダムが決壊した結果、デザイン取り下げという事態になった訳だが、いかにオリンピックといえども、デザインの盗用ひとつでここまでネット民が暴れ回るとは思わなかった。

勿論、佐野研二郎を擁護するつもりは全くないのだが、いくらなんでもこれはやりすぎだろう。

<五輪エンブレム中止>佐野氏がコメント「人間として耐えられない限界状況」【全文】

自宅や実家、事務所にメディアの取材が昼夜、休日問わず来ています。事実関係の確認がなされないまま断片的に、報道されることもしばしばありました。

また、私個人の会社のメールアドレスがネット上で話題にされ、様々なオンラインアカウントに無断で登録され、毎日、誹謗中傷のメールが送られ、記憶にないショッピングサイトやSNSから入会確認のメールが届きます。自分のみならず、家族や無関係の親族の写真もネット上にさらされるなどのプライバシー侵害もあり、異常な状況が今も続いています。

なぜプライベートを晒したり、家族に危害を加る必要があるのか。

これでは、批判を越えた私刑であり、魔女狩りそのものだ。

確かに、佐野氏には問題がある。本人は頑なに否定しているが、近年のデザインの殆どが他の著作権者からの盗用(それも杜撰な)である事は明らかだが、それらはあくまでもコンプライアンス上の問題に過ぎない。

極論、会社をたたんで一から出直せば良いだけの話で、事実そうする以外に道はない程の十分な社会的制裁を受けたのだから、もう良いだろうと思うのだが残念ながら、この問題はそれでは終わらないだろう。

佐村河内守氏や野々村竜太郎氏の炎上が鎮火したのは、どちらも自分の非を認めて謝罪したからだ。ここまで証拠が出たのにも関わらず未だに自分の非を認めず、エンブレム取り下げの理由を「誹謗中傷に耐えられなくなったから」などと被害者ぶるなんて、あまりにも最低すぎて言葉もない。もう勝手にしろ。

— きっこ (@kikko_no_blog)

きっこ氏は全く好きではないし、その意見にも賛同した事はないのだが、佐野氏の悪手の原因を見事に突いているので引用。 こう言っては何だが、佐野氏の対応は非常に悪い。むしろ最悪と言っても良い。

はからずも、きっこ氏が指摘した通り、素直に「盗作」であると認めてしまえば、いずれは鎮火し、お騒がせ人物としての「ネタ」扱いで終わる事も出来るだろうが、冒頭のコメントを見る限りでは全く反省していない=盗用を認めていない。 これでは鎮火する訳がない。

既にデザイナーとしては死んだも同然。認めた瞬間にすべてが終わるだろう。 そうなれば、いかにコネクションがあろうとも、陽の目を見ることはない。

ところで、佐野氏を叩いてる人達って、彼が自殺した場合はどうするんだろうね?

佐野氏への誹謗中傷は今後も止むことはないだろうし、仮に自殺したところで何の良心も傷まないだろう。そんなものは生活保護バッシングや自己責任論者を見ていれば判る。

その一方で、佐野氏の家族らの精神状態は察するに余りある。 言うべきではないかもしれないが、自殺や一家心中の可能性は無きにしもあらずだ。

仮にそうなった場合、度を過ぎた批判をしていた連中はどうするつもりなんだろうか。 まあ、十中八九が反省しないだろうが。

それにしても、ここまで炎上したのは何故だろうか?

多分、3つの構造がある。

1:他者の著作物への、あまりに杜撰過ぎる盗用

これは言うまでもない。盗用するにしても形なり色変えるなりしろよと言いたくなるレベルなので、擁護するのは誰であろうと無理。繰り返しになるが、この時点で素直に認めれば良かったのだ。

2:「1」での判りやすいまでの佐野氏らのコンプライアンスの欠如=倫理・道徳に反している=悪なので攻撃しても良い。

3:あまりに特異な業界構造と陰謀論の融合

博報堂の多摩美コネクションの連中がこぞって擁護した事で更に炎上。

通常、炎上した場合の尤も効果的な鎮火方法は「身内が強く批判すること」だという。 同様の事例に次長課長の河本準一の生活保護騒動があるが、まさにアレと同じパターン。

また、ネットで2,3万円以内でデザインの発注が出来る昨今、斯様な杜撰な仕事で数十万、数百万の報酬がもらえ、更には都内の一等地に華美な事務所を持ち、更には前述の学閥内での評価が更に名声を高めるという、あまりに閉鎖的で特異な業界構造が一部の嫉妬を煽ったのだろう。

(まあ、そんなものはデザイナー年鑑などを読めば直ぐに判ることで、これらのクリエイティブ業界が他の業種以上の学歴・学閥主義である事は知っている人は知っている話でもある。ちなみに最下層はデザイン系の専門学校の卒業者。芸大・美大との差は、東大とFラン以上にあると思ってよろしい。)

また、かねてから博報堂は電通とならんで、ネットでは陰謀論の対象となっている事も大規模な炎上の一因となったのだろう。案の定、ネトウヨ層なども動き出しておきまりの「反日」「在日」といった決まり文句が跋扈している結果となっている。

これらに共通するのは「正義の暴走」とでも言うべきもので、それは魔女狩りと呼ぶにも相応しい。 仮に、それが針の穴ほどの些細な事であっても、一度でも社会倫理から逸脱すれば、たちまちに吊るしあげられ追い込まれる。

我々は、本当に恐ろしい時代に生きていると言っても過言ではない。

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