「亀山モデル」中心人物、ライバル社の役員に

読売新聞 / 2016年6月16日 16時14分

 液晶大手のジャパンディスプレイ(JDI)は、ライバルのシャープで液晶事業を中心的に担ってきた 方志 ほうし 教和・元専務(63)を役員として招く方針を固めた。

 7月1日付で就任する見通し。

 方志氏は1978年、シャープに入社した。「世界の亀山モデル」で名をはせた亀山工場(三重県)の設立に携わるなど、液晶技術に精通し、世界の大手スマートフォンメーカーとの取引拡大に尽力した。シャープが昨年、液晶事業の不調を理由に方志氏を更迭した際、中国の大手メーカーが取引の一時停止を求めたほど、取引先からの信頼も厚い。

 JDIの液晶事業はスマホ向けが中心。シャープ・ 鴻海 ホンハイ 精密工業連合や、韓国、中国メーカーと競争が激化しており、方志氏の技術力や人脈を生かす狙いがある。

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