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EU残留派議員撃たれ死亡 右翼団体名叫ぶ?男逮捕

労働党所属の女性下院議員、ジョー・コックス氏=2015年撮影、ロイター
リーズの位置

 【ロンドン矢野純一】英国中部リーズ近郊で16日午後1時(日本時間同日午後9時)ごろ、労働党所属の女性下院議員、ジョー・コックス氏(41)が男に銃で撃たれたうえ、刃物で刺された。地元警察などによると、コックス氏は救急ヘリで病院に運ばれたが、数発の銃弾を受けて死亡した。現場近くで52歳の男を逮捕した。

 地元メディアは複数の目撃者の話として、男が「ブリテン・ファースト(英国が第一)」と叫んで、コックス氏を襲ったと伝えている。英国には同名の右翼団体がある。近くにいた別の男性も撃たれ、病院に搬送された。

 コックス氏は現場近くで支持者との会合を終えた直後に襲われた。男が現場近くで待ち伏せしていたとの情報もあるほか、銃などを準備していたことから、周到に襲撃を計画していたとみられる。英紙ガーディアンによると、地元警察は右翼団体との関連についても調べているという。

 コックス議員は昨年5月の総選挙で、リーズ近郊の選挙区から出馬して初当選。欧州連合(EU)からの離脱の是非を問う国民投票で残留を支持しており、残留派の運動にも加わっていた。また、難民支援を主張していた。

 右翼団体「ブリテン・ファースト」は2011年に創設。移民の排斥を主張し、EUからの離脱を支持している。事件に関しては公式ホームページで「我々は絶対に関与していない」との声明を発表した。

 事件を受けて、キャメロン首相は英領ジブラルタルでの残留派集会への出席を取りやめた。残留・離脱派双方とも、同日予定されていた運動を中止することを決めた。

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