議員、質問通告お早目に…提言
「霞が関の働き方改革を加速するための懇談会」(座長・小室淑恵ワーク・ライフバランス社長)は16日、省庁職員の残業時間軽減策を河野太郎国家公務員制度担当相に提言した。国会開会中、職員が夜遅くまで待機する慣例の見直しを求め、国会議員にも意識改革を促した。
職員は、国会の各委員会で質問する議員から事前に内容を聞き取り、閣僚らの答弁を準備している。議員の質問通告が遅いと、仕事を終えるのが翌日早朝になることもめずらしくない。
内閣人事局が今年4〜5月にかけて初めて調査したところ、質問が出そろうのは平均で午後8時41分、最も遅いケースは午前0時半だった。結局、担当分野の質問がなく、待機しただけの職員も約6割いたという。
小室座長は「議員の質問通告の時間が遅いと残業が発生し、コストもかかる」と指摘している。【真野敏幸】