最古の酸素 131億年前の銀河で観測
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宇宙が誕生してまもない131億年前に、酸素が存在していたことを、大阪産業大学などのグループが南米・チリにある世界最大の電波望遠鏡「アルマ」による観測で初めて明らかにしました。人類が観測した酸素としては最も古く、宇宙の初期の姿を解明する手がかりになると期待されています。
大阪産業大学や国立天文台などのグループは、南米・チリにある世界最大の電波望遠鏡「アルマ」で、くじら座の方角にある131億年前の銀河を詳しく観測しました。
その結果、この銀河の中を漂う物質の中に、酸素の原子があることを確認し、宇宙が誕生した138億年前から7億年後という宇宙の初期に酸素が存在していたことを初めて明らかにしました。人類が観測した酸素の原子としては最も古く、宇宙空間に存在する割合は、私たちが住む現在の天の川銀河と比べると、およそ10分の1だということです。
これまでの研究では、宇宙が誕生した「ビッグバン」の直後には、水素やヘリウムなど限られた物質しか存在せず、その後、徐々に、酸素や炭素など私たちの生命にもつながる物質が作られたと考えられていますが、詳しいメカニズムは分かっていません。研究グループの代表を務める大阪産業大学の井上昭雄准教授は「宇宙の初期には、酸素がどのように作られたのか、そして、星や銀河がどのように形成されたのか、詳しく解明する大きな手がかりになる」と話しています。
その結果、この銀河の中を漂う物質の中に、酸素の原子があることを確認し、宇宙が誕生した138億年前から7億年後という宇宙の初期に酸素が存在していたことを初めて明らかにしました。人類が観測した酸素の原子としては最も古く、宇宙空間に存在する割合は、私たちが住む現在の天の川銀河と比べると、およそ10分の1だということです。
これまでの研究では、宇宙が誕生した「ビッグバン」の直後には、水素やヘリウムなど限られた物質しか存在せず、その後、徐々に、酸素や炭素など私たちの生命にもつながる物質が作られたと考えられていますが、詳しいメカニズムは分かっていません。研究グループの代表を務める大阪産業大学の井上昭雄准教授は「宇宙の初期には、酸素がどのように作られたのか、そして、星や銀河がどのように形成されたのか、詳しく解明する大きな手がかりになる」と話しています。