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タイムトラブル! 作者:栗原雪

第一章 SENGOKU period

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恋煩い

「おとめ、探したぞ。 何故急に怒る?」
「えーっと、いや~、何でしょう?」
「はっきりせい!」
「分かんないのよ!!」
「?」

(あーあ。 また、逃げちゃった・・・)
部屋に戻るおとめ。
(もう寝よう・・・)

◇◇◇

(あ~よく寝た。)
起き上がろうと、体を上げようとする。
(あれ・・・)
うまく上がらない。
(なんか重い)
何とか起き上がることは出来たが、いつもと違う。
(気のせい、気のせい。)

「おはようございます。」
「おはようございます、恒興(つねおき)さん。」
「朝食はまだ、用意に時間がかかるそうです。」
「そうですか。それじゃあ、庭で散歩してますね。」

(なんか、疲れたな)
なんだかふわふわする。
(はあ、信長怒ってるかなあ・・・)
周りがぼんやり見える。

◇◇◇

目を開くとそこは自分の部屋だった。
起き上がると、ポスっと何か落ちた。
(おしぼり?)
「誰がこれを・・・?」
横に誰かがいる。
(!? の・ぶ・な・が!!)
「お~起きたか。 調子はどうだ?」
「調子はどうだ?、じゃないわ!!」
「庭で奇天烈おとめが倒れてたんでの~」
「運んでくれたの?」
「おう。 感謝してくれ。」
「あ、ありがと。」
(やっぱ、優しいじゃん)

「顔色は良さそうだがな。」
「うーん、食欲もあるんだけどね・・・」
「まあ、お大事にな。」
「ん~」

信長が部屋を出て、しばらくすると人影が。
「入っても宜しいかしら?」
どうやら女性のようだ。
「どうぞ。」
「失礼します。」
「あの~、失礼ですがどちらさまですか?」
「はじめまして。市です。 兄、信長がお世話になってます。」
(信長妹!? 美女!)
「いえいえ。むしろ私のほうがお世話になっちゃって。今日だって倒れたのを助けてもらったり。」
「でも、元気そうで何より。」
「ありがとうございます。」
「なぜ、倒れたんですか?」
「いや~それが、じぶんでもよく・・・」

(兄上から、ある程度は聞いていたけど、おとめさんは兄上のことが好きなのでは?)
お市的考察。
(恋煩いなのでは・・・?)
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