ブランカ・ブランク
悲しみの淵はおそろしく 遠い
かなしみの在処はわたしの心
あなたの、声が聞きたいの
わたし あなたの言葉を知らない
でもあなたの話す、音 だいすき
「 、 、 、……」
星みたいな、すてきな、
あなたに ついてゆく
わたしがあいしたあなた
かわいいあなた
寝起きがよくないから
今日も甘えてる
それがうれしくて
いっしょに歩くときの掌
軍人さんなのに そうは思えない細い指先
あったかい体温
凍えた心を融かしてくれる
やさしいあなた
あなたの吐く嘘はやさしすぎて ……かなしい
つくってくれてた囲いから
零れ落ちてくる
怖いもの 見ずにいられない
無力なのはいや
あなたを守れない ならせめてそばで……
癒してあげたい そう、思ってもいい……?
あなたがすき
わたし あなたに近づけた?
大人になりたい
早く……
あなたの、娘でいたい わけじゃないの
あなたがくれたこの名前
あなたがくれたこのすべて
ブランカ
「あいしているよ
キミが大人になるのを、ずっと待ってた」
あぁ…………
だいすきよ
藍色の目を細め あなたはしあわせそうに わらってくれる
だからわたしもわらった……
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