こんばんは、re:structureです。
以前からお知らせしていたように、ちょっと前から冊子作りを行っていたのですが、一応完成しましたのでご報告します。
こちらです。
タイトルは「Alt+」です。当初は全部自分で作って印刷しようとしていたのですが、最終的に、カバーのみ自分で作って、中身はしまうまプリントさんのフォトブックサービスで印刷してもらうことにしました。理由は後述します。
もしかしたらここに至るまでの試行錯誤の過程がこれから冊子を作ろうと思っている人の役に少しでも立つかもしれないと思い、失敗談も含め自分がしてきたことを書き連ねます。
1 インクジェットプリンター・普通紙(A5)で出力してみた。
印刷とかの知識がなかったので、まずは手始めに自宅のインクジェットプリンターで印刷してみることにしました。最終的に文庫本サイズ(A6)にしたかったので、A5サイズで両面印刷しました。その結果がこちら。
普通紙でも結構いい感じなんじゃない?っていうのが第一印象です。が、問題点もありました。ここに載せているような薄い色の写真は良いのですが、黒や青などの濃い色は印刷した箇所が不自然に滲んだり、裏面から透けてしまうことがわかりました。
2 インクジェットプリンター・上質紙(A5)で出力してみた。
ということで、色が透けないように厚めの上質紙に印刷してみました。その結果がこちら。
確かに透けなくはなりました。が、写真では分かりにくいのですが、厚めの紙のため手に取ってページをめくるときにめくりづらくなってしまいました。近くのお店やネットでも良さそうな紙を探してみたのですが、なかなかA5サイズでいい紙が売っていません。A4サイズだとそこそこあるのですが、A4サイズの紙を自分で半分に切ってA5サイズにするとどうしても少しずれが出てしまって、あまりいい感じに印刷できませんでした。
3 キンコーズのちょっといい紙(A5)で出力してみた。
続いて、キンコーズのセルフサービスで店頭PCレンタルとセルフコピーを利用して出力してみました。スムーズに印刷するためには、あらかじめ複数のpdfファイルを一つにまとめておく必要があります。pdfをまとめるにあたってはsmallpdfというサイトを利用しました。
1時間に2ファイルまでという制約はありますが、無料な上に簡単な操作でできるので便利です。統合はすぐできるのですが、ダウンロードには30分ぐらいかかりました。
そして、キンコーズのセルフコピーの場合、自分の好きな紙を選べます。サンプルも置いてあります。ユーライト90という紙が良さそうだったので、この紙に出力してみました。その結果がこちら。
最初の写真との差が分かりづらいのですが、程よい感じの光沢が出ています。また、プリンターがインクジェットプリンターから業務用のレーザープリンターになったことで、色の滲みとかのない自然な感じの仕上がりになりました。ここで完成としても良かったのですが、一つ問題がありました。それは、一冊当たりのコストがかかりすぎるということです。自分の小冊子の場合、一部だけ印刷すると以下の金額になります。
・pcレンタル代(~20分)=250円
・用紙サイズB4以下/セルフカラー出力@52円×10ページ=520円
・紙代(ユーライト)@7円×5枚(両面印刷のため)=35円
・カット代@10円×5枚(両面印刷のため)=50円(A5サイズの場合、紙をカットしてもらうため、その作業費がかかります。)
合計=923円(税込)
販売するならまだしも、ある程度の冊数を無料で配るとなるとなかなか予算的に厳しい金額です。さらに、大量に印刷したとしても1冊あたりの単価がそんなに安くならないことも分かりました。ということで、次の方法を考えることにしました。
4 A4用紙に集約して、キンコーズのセルフUSBプリントで出力してみた。
キンコーズで印刷する場合、A5サイズもA4サイズもカラー出力なら1枚当たりの単価は変わりません。また、A4サイズの場合、紙のカット代がかからないため少しだけ安くなります。また、用紙を自由に選べないという制約がありますが、PCレンタルをせずにUSBを直接コピー機に接続して出力するセルフUSBプリントで出力する場合、PCレンタル代を抑えることができます。ということで、A5サイズの原稿をA4に集約してコピーすることにしました。レイアウト的にはこんな感じ。
これでうまくいけば良かったのですが、思わぬトラブルが。
これまで両面印刷がうまくいっていたのに、A4に集約すると表と裏の印刷箇所が少しずれてしまいました。また、いくら業務用のレーザープリンターとはいえ、普通紙だとちょっと見劣りがしてしまう気がしました。
5 しまうまプリントさんのフォトブック(文庫本サイズ)で中身をつくって、カバーのみキンコーズの(B4)で出力してみた。
そして最終的にたどり着いたのがこの方法です。しまうまプリントさんの文庫本サイズのフォトブックだと、なんと1冊198円で作れます。
自分の場合は、支払い方法をコンビニ支払にしたので手数料等がかったのですが、1冊だけだと483円(税込)で作ることができました。ですが、一度に注文できる上限(100冊)までは手数料が一律のはずですので、まとめてたくさん作ればお得だと言えます。写真のレイアウトも多数のパターンから選ぶことができますが、ページ数は36枚など固定で決まっているので、これまで載せてきた写真から一部変更して注文しました。また、カバーは再びキンコーズで印刷してきました。A6版の本を包むため、サイズは大きめのB4にしました。今回はかなり先を見越して30枚印刷したのですが、費用は以下のとおりでした。
・pcレンタル代(~20分)=250円
・用紙サイズB4/セルフカラー出力@52円×30ページ=1,560円
・紙代(マシュマロ)@39円×30枚=1,170円
合計=3,218円(税込)
この方法だと、仮に30冊程度まとめて作る場合、1冊当たりの単価は中身約220円、カバー約110円で合計330円程度で作ることができます。
ちなみに、しまうまプリントさんのデフォルトのカバーだとこんな感じになります。
正直、自分が作ったカバーよりもこっちの方が欲しくなる気がします。ただ、デザインが限られているのと、カバーぐらい自分で作らないとオリジナリティが出ないということで、今後もカバーだけは自分で作っていくことにします。
まとめ
最初は、自分で冊子を作る以上、すべてのページを自分で作って印刷したいと思っていました。が、継続的に無料で配布することを考えると、可能な限りコストを抑える必要が出てきます。
今回作った冊子は近いうちに、どこかに置かせてもらって配布したいなぁと思っています。ただ、このような趣味で作ったような冊子をもらってもらえるのだろうかという不安もあります。一応、自分の中で置いてもらうならここ!という候補があるので、もし置かせてもらうことになったらまたご報告します。