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新聞
「白花ー。号外!号外ですよ!」
「なんだよ、文、またあの紙切れか?」
背中に黒い翼のついた少女が、まだ午後2時をまわった頃だというのに、寝ている私の体を揺すってくる。
彼女は黒羽文。私の親友で、この世界にある光と闇、どちらの世界でも活躍する情報屋&新聞記者である。(ただしガセネタも多いという噂。)
「違います!紙切れじゃなくて、新聞です!し、ん、ぶ、ん!」
「はいはいー。ガセネタ新聞ねー。(棒)」
「もー!違うんですって!って、そんなことよりも号外記事の内容、読んでください!」
また新聞の押し売りか。絶対に購読はしないぞ。そんなことを思いながら、文が荒々しく目の前に突きつけた新聞を受け取り目を通す。どうせまたガセネタ満載の馬鹿馬鹿しい新聞なんだから、適当に目を通せばいいだろう。そう思っていた。
しかし。
「おい、これ、どういうことだ!文!」
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