日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)は16日の定期総会で、広島を訪問したオバマ米大統領の演説について「被爆地広島にふさわしい内容だったでしょうか」と疑問を呈した上で、「謝罪の証しとしても、核兵器廃絶への責任と行動を一層深く求めなければならないことを確認した」などとする総会決議を採択した。
決議文は、演説の冒頭でオバマ氏が「空から死が降ってきて世界が一変した」と述べたことについて、「あたかも自然現象のような言葉で、米国の責任を回避する表現だった」と指摘。「大統領としての責任は一切語られなかった」とした。
総会終了後に記者会見した被団協の田中熙巳事務局長(84)は「『空から死が降ってきた』は、絶対被爆者は許せない。訪問翌日、(演説直後に)評価する発言をしたことを、冷静になってすごく反省し、心が痛んだ」と述べた。
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