2016年6月14日、米国営放送ボイス・オブ・アメリカ(中国語電子版)によると、インドネシアのスシ海洋・水産相はこのほど、自国の領海内での違法操業により拿捕した中国漁船を含む外国漁船30隻を爆破すると発表した。
インドネシア英字紙ジャカルタ・ポストによると、スシ氏は自身が就任以来、インドネシア政府が現在までに違法操業した外国漁船176隻を爆破したと説明。ジョコ・ウィドド大統領は14年の就任以来、インドネシアの領海内で違法操業する外国漁船は拿捕し、爆破する政策を取っている。インドネシアは「外国漁船の違法操業で年間200億ドル(約2兆1200億円)の損害を被っている」と主張している。
一方、ジョコ大統領は中国との関係も重視。習近平(シー・ジンピン)国家主席と会談した際、「急速に経済発展した秘訣を教えてほしい」と話し、中国に基礎インフラ整備や資金面での支援を求めている。南シナ海問題でも今のところ中国と対立はしていないが、漁船爆破などの強硬策などを続けた場合、2国間の緊張が高まる恐れがある。(翻訳・編集/大宮)