"今年はVR元年"という声があちこちで聞かれて久しいですが、体験としてVRをとらえたとき、最も大きく印象に残るのは、VRデバイスそのものではなく、"体感マシンと組み合わせたVR"による、"現実に迫るリアルな没入感"を味わえることではないでしょうか。

すなわち、COMPUTEX TAIPEI 2016の『ぐるぐる宙づり体当たりレポ』でも紹介されていたような、"360度回転するシート"や"ボートを漕ぐトレーニングマシン"といったVRデバイス+αこそが、VRを本格的に楽しむ一つの軸でありうるわけです。

筆者として注目したいのは、パラシュート降下を体験できる『Para Parachute』というVRコンテンツです。実際にパラシュートハーネスを着けた状態でVRが体験ができるようになってるわけですが、コントロールラインで降下速度や位置を調整できて、これぞまさしくスカイダイビングシミュレーターという感じ。


体験の流れも本物のスカイダイビングと同じで、台の上に乗ってパラシュートやもろもろの装置を装着している間に空中へと移動。その後、準備OKと同時に身体が宙づり状態になり、空中落下がはじまります。高所恐怖症の人はココが一番コワイかも。


しばらく降下したあとにパラシュートを開く動作をすると足ががくんと下がって、あとはふわふわと空中遊泳を楽しめるという仕組みになっています。


映像の精度はそれほど高くありませんが、ほんとうに身体が浮いてるので体感度はかなり高い印象。高層ビルの間をすり抜ける時に思わず身体をよけてしまう人もいました。



出展していたのはPC用冷却パーツでおなじみのCooler Masterブースだったのですが、製作したのは香港大学のアート学科を専攻していた2人の学生というから驚きです。2人は友達と一緒に2年かけてプロジェクトを進めたのちに、Oculus Rift 用のゲームシステムを開発するオランダのスタートアップRevreshと一緒にPara Parachuteを完成させたということです。

なおPara Parachuteは、装置一式のレンタルも受け付けており、およそ1万ユーロ(約120万円)で貸りられるとのこと。問い合わせページもあるので、イベントの目玉にVRを据えたい、といったことをお考えでしたら、申し込んでみてはいかがでしょうか。

体験中の様子はこちらの動画でどうぞ。動画は3:04分です。
世界一安全なVRスカイダイビング『Para Parachute』で、都会のど真ん中にパラシュート降下!
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