命=誰かのために使う時間

葬儀会社ティア・冨安社長自身の経験から説く/与えられた時間使い切って/青陵中で 命の授業

2016/06/15

 豊橋市青陵中学校(浅井英雄校長)は14日、葬儀会社ティア(本社・名古屋市)の冨安徳久社長(55)を招いて「命の授業」を開いた。「豊橋・学校いのちの日」の取り組み。冨安社長は全校生徒602人に感謝の気持ちを抱く重要性や命の尊さを伝えた。

 冨安社長は、35年にわたり葬儀業に従事。多くの故人を見送り、遺族と向き合った経験から「きょうを迎えられることは当たり前のことではない。当たり前の反対は、ありがとうという思い。感謝の気持ちを持って日々を過ごしてほしい」と呼びかけた。

 自らの命を大切にするため、両親や祖父母など多くの系譜を経て誕生した経緯を説明。「10世代で2046人、20世代で209万人以上の命がつながれてきた。ひとりでも欠ければ誕生していない。あなたの命はあなただけの命ではない」と訴えた。将来ある中学生に向けて「これからは学歴でも家柄でもなく、人柄が問われる社会となる。誰かのために使う時間が命の意味。与えられた時間を使い切ってほしい」と話した。

 2010年6月18日に、野外活動中の浜名湖で章南中学校の女子生徒が死亡した事故を風化させないため、市は11年に「豊橋・学校いのちの日」を制定。事故発生日の前後に各小中学校で命の大切さを学ぶ授業を行っている。

 同校の浅井校長と冨安社長は高校の同級生。冨安社長は数年前から、名古屋市などの小中高で命の尊さを伝える「命の授業」を行っており、浅井校長の呼びかけで講演会が実現した。講演後に生徒会長の内山美優さん(14)は「命の使い方を考え直すことができた」と感謝の言葉を述べた。

2016/06/15 のニュース

講演する冨安社長

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