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井岡V3へ「アリの魂受け継ぐ。強いだけでなく美しく」
WBA世界フライ級タイトルマッチ 王者・井岡一翔―同級7位キービン・ララ (7月20日 エディオンアリーナ大阪)
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砂浜でタックルグローブを付けてミット打ちする井岡(中央)
Photo By スポニチ |
WBA世界フライ級王者の井岡一翔(27=井岡)が15日、和歌山県白浜町で3度目の防衛戦に向けた合宿を開始。3日に死去した元世界ヘビー級王者のムハマド・アリ氏(享年74)に触れ、レジェンドのスピリット、スタイルを継承する決意を明かした。
平成元年生まれの若き王者は「キンシャサの奇跡」もアントニオ猪木との「世紀の一戦」もリアルタイムでは知らない。ただ、映像や記録を通して受けた影響は大きい。
「ボクシング界では永遠に生き続ける。アリの魂を受け継いで、強いだけでなく、美しいボクシングを見せていきたい」
アリへの憧憬(しょうけい)は一朝一夕ではない。プロ初黒星を喫した14年5月7日のアムナット・ルエンロン戦後、ファイトスタイル変更を模索した。それが「蝶のように舞い、蜂のように刺す」ボクシング。3階級制覇を成し遂げた井岡はさらなる進化を目指す。
「僕が一番好きなボクサーはメイウェザー。同じ時代で戦う選手として、感じる部分が多い」
名前を挙げたのは史上初めて無敗のまま5階級を制覇してリングを下りた現代の伝説。「アリ×メイウェザー」はボクシング界の芸術といっていい。V3戦まで1カ月。井岡は強さも美しさも内包した防衛にこだわる。
[ 2016年6月16日 05:30 ]
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