ペルー 勝利のクチンスキー氏 貧困層の生活向上など課題
大接戦となったペルーの大統領選挙は、ケイコ・フジモリ氏が敗北を認め、ペドロ・クチンスキー元首相の勝利で決着し、今後、クチンスキー氏は貧困層の生活の向上などを通して国内を融和に導き、議会でのフジモリ氏の協力を取り付けていくことが大きな課題となります。
ペルーの大統領選挙の決選投票は開票がほぼ終了し、得票率はクチンスキー元首相(77)が50.12%、フジモリ元大統領の長女、ケイコ・フジモリ氏(41)が49.88%と、差が僅か0.24ポイントの大接戦となりましたが、10日、フジモリ氏が敗北宣言をしたことで、クチンスキー氏の勝利で決着しました。
選挙戦ではクチンスキー氏が経済政策に通じている点をアピールして、都市部の中間層や富裕層に支持を広げた一方で、フジモリ氏は弱者に手厚い政策を掲げて貧困層を中心に支持を集める構図となり、国民が二分される激しい選挙となりました。
敗れたフジモリ氏は、一院制のペルー議会で過半数を占める野党の党首を務め、敗北宣言の中でも「クチンスキー氏の政権運営を監視していく」としていて、今後の政権運営にはフジモリ氏の協力が欠かせないと指摘されています。
このため、クチンスキー氏は国民の多くが最大の関心事に挙げている治安の回復を実現するとともに、堅調な経済をさらに成長させながら、貧困層の生活を向上させることで国内を融和に導き、議会でのフジモリ氏の協力を取り付けることが大きな課題となります。
選挙戦ではクチンスキー氏が経済政策に通じている点をアピールして、都市部の中間層や富裕層に支持を広げた一方で、フジモリ氏は弱者に手厚い政策を掲げて貧困層を中心に支持を集める構図となり、国民が二分される激しい選挙となりました。
敗れたフジモリ氏は、一院制のペルー議会で過半数を占める野党の党首を務め、敗北宣言の中でも「クチンスキー氏の政権運営を監視していく」としていて、今後の政権運営にはフジモリ氏の協力が欠かせないと指摘されています。
このため、クチンスキー氏は国民の多くが最大の関心事に挙げている治安の回復を実現するとともに、堅調な経済をさらに成長させながら、貧困層の生活を向上させることで国内を融和に導き、議会でのフジモリ氏の協力を取り付けることが大きな課題となります。