仏 サッカー欧州選手権開幕で厳戒態勢

仏 サッカー欧州選手権開幕で厳戒態勢
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去年2度のテロ事件が起きたフランスで10日、サッカーのヨーロッパ選手権が開幕し、大会期間中、国内外から1000万人の観客やサポーターが集まることが予想されることから、フランス政府は兵士や警察官など10万人以上を動員して、厳重な警戒に当たることにしています。
サッカーのヨーロッパ選手権は4年に1度開催される、ヨーロッパで最大級のスポーツイベントです。
今回の開催国フランスでは10日から来月10日までの大会期間中、10都市の試合会場に合わせて250万人の観客が訪れるほか、各都市に設けられるパブリック・ビューイングには、最大で800万人に上るサッカーファンが集まることが予想されています。
フランスでは去年、2度にわたってテロ事件が起き、合わせて150人近くが犠牲になりました。
このためフランス政府は、テロへの警戒を強めており、去年11月の同時テロ事件のあと出した非常事態宣言を大会に合わせて来月末まで延長しています。また期間中は、警察官や特殊部隊など合わせて9万人余りを動員するほか、軍の兵士1万人を空港や鉄道の駅などに配置することにしています。
特に開幕戦が行われるパリ近郊のスタジアム周辺は、同時テロの現場の一つで、日本の外務省は試合会場やパブリック・ビューイングの会場などには不必要に近づかないよう呼びかけています。