ナンパを始めたきっかけの一つは。
刺激が欲しかった。
20代のうちに凡その女性、恋愛、性に関わる経験を済ませておきたかった。
30歳になった時、「もう遊び尽くしたからこれ以上はしない」と言えるような大人になりかった。
経験をしておきたいことの一つに、それはあった。
『ニューハーフをゲットしてみたい。』
理由は数年前に遡る。
リクはタイを旅していた。
タイは美人のニューハーフ(レディボーイ)で有名な国だ。
外見からはとても見分けがつかない。
話に聞いていたニューハーフという人種をこの目で見てみたい。
好奇心から、ひとりで現地のパッポン通りへ向かった。
ゴーゴーバー。
タイの首都バンコクにある歓楽街の風俗店だ。
今、思うとずいぶん危険だったが、俺はふらっとニューハーフの店に入っていった。
勿論、後で盛大にぼったくりを食らったが、それはまた別の話。
店に入った瞬間、衝撃だった。
ポールに沿って踊っているニューハーフ。
誰もが女性と言われても何の疑いも持たないような子達ばかり。
なかには、女性に混ざっても群を抜けるような美人もいる。
全く見分けがつかない。
彼女たちは皆、誘うような笑顔で手招きをしている。
その時はギリギリの恐怖心から、一線を越えることは無かったが、
彼女たちの美しさ、そのインパクトがリクの脳内に強く印象付けられた。
街の雰囲気と相まって、何とも言えない妖艶さが漂っていた。
時間が経つと少しずつその衝撃も薄れていったが。
ナンパ師になったある日のこと。
いつものようにネットナンパ(ネトナン)をしていた。
使っていた出会い系サイトはこのPC MAX。
老舗の優良出会い系サイトだ。
ギャルや風俗嬢など、遊び目的の子も多い。
一夜の出会いを求めるネットナンパにはとてもお勧めだ。
ある女性から連絡が来る。
(かっこいいね!)
「初めまして」も無し。
ずいぶん直球な連絡だ。
出会い系にはまあこういう子もいるだろう。
どんな子がプロフィールを見てみる。
派手目のメイク。
カラコン、長いまつげ、金髪のロングヘアー。
肌は白く、少し童顔に映る。
出会い系は誰もが見た目を盛っているので、
大した信用は出来ないが、
それを差し引いても十分、美女に入る部類だった。
西野カナをもう少し派手にして、可愛くした感じ。
遊び目的のキャバ嬢か風俗嬢か。
いずれにしろ食いつきが高い。
少し危険な匂いがしたが、連絡してみることにした。
(ありがとう。遊び目的やけど良い?)
ネトナンで見かけるこういう系統の子には、最初に直球で聞くのが経験則上、手っ取り早くて良い。
遠回しな誘いや質問は要らない。
(いいよー♪)
あっという間に合致。
ただ次のメッセージに少し時が止まる。
(私、ニューハーフだけど大丈夫?笑)
ニューハーフ。
ここ最近、全く聞いてなかった言葉だ。
まさかネットナンパで出会うとは。
数年前のタイを思い出す。
好奇心が強くなる。
これも人生経験の一つだ。
(ええよ。ニューハーフとしたことは無いけど。笑)
彼女は東京で風俗嬢をしているらしい。
ネットで調べたらすぐ出てきたが、一回でウン万の金が動く人気の子で、単体モノのAVにも出ている。
(金払わんくてええの?)
気になって聞いてみる。
(プライベートは大丈夫だよ、かっこいいから特別ね♪)
ネトナン、というかナンパは凄いな。
店の中か外で出会うかだけの違いなのに。
日程を決めて、何気ないやりとりを連日続ける。
連絡していると分かったが、随分しっかりした子だ。
遊び目的の子は、比較的ネジの外れた子が多い印象だったが、
全くそんなことは無い。
ニューハーフはまた別なのか。
彼女らなりの苦労は絶え間なくありそうだしな。
西野が時折、下着の写真を送ってくるのは風俗嬢の日課なのだろう。
当日。
向こうの店の近くで、仕事が終わるのを待つ。
時刻は22時を回っている。
本来、20時で終わるはずだったらしいが、閉店間際に2時間希望の男が来たらしく、終わるのが遅くなっているらしい。
彼女も大変だな。
風俗で2時間もリクエストする男もよく分からない。
随分タフなのか。
ごめん、待ったー?
西野が現れる。
白の薄手のニット。
肩を出してセクシーさをアピールしている。
下は生足のデニムショーパン。
エロさが十分伝わってくる。
彼女にニューハーフを見分けるような特徴は凡そ見られなかった。
肩幅は狭い。普通の女性となんら変わらない。
のど仏も出ていないし、足も細い。
身長も特別高いわけではない。160くらいか。
顔も幼さが出ているかわいらしい感じだ。写真とそこまで大差が無かった。
街を歩いていればキャッチやスカウトには引っ張りだこだろう。
それくらい美女の部類に入る。
ただ一点。
声にその特徴は現れていた。
一般の女性と変わらないくらいの声の高さだが、
何と表現すれば良いのだろう。
少し胸騒ぎがするような耳触りがする。
綺麗に通っていないような、何か引っかかっているような。
まあいいか。
大して気にする事でも無いだろう。
西野は翌日AVの撮影があり、
朝が早いため今日はホテルに泊まる予定だった。
一緒にそこのホテルに入らせてもらうことになっていた。
これで一切のコストはかからない。
今日は電車賃だけで事を終えるだろう。
やっぱりかっこいいねー。タイプだな♪
本当に?ありがとう。
食いつきは変わらず上々。
出会って2分後には、ホテルの部屋に入っていた。
西野はすぐうがいをしに行った。
やはり気になったりするのだろうか。
お茶飲むー?
いや、大丈夫。飲んでもええよ。
うん、私は飲むねー。笑
何気ない会話をしながら、彼女にどこまで聞くのが許されるのかを考えていた。
年齢は確か20前半だと言っていた。
子供の頃はどうだったのか。
何がきっかけで生まれ変わることを決めたのか。
周囲の目はどうなのか。
店にはどんな男が来るのか。
そんな質問が浮かびながら、ふと冷静になる。
いずれも愚問か。
聞いても流されるのが関の山だろう。
今はこの出会いだけ楽しめば良い。
ただ一つだけ聞いた所、彼女はこういう行為自体は好きらしい。
好みの男とするのは特に良いんだとか。
成程、そうでもないと務まらないか。
行為自体は詳細には書かないが、
結論だけ言うと、女性としているのと大きな差は無かった。
寧ろテクニックだけなら大いに優っているだろう。
同性ならではの感度が分かっているからか。
人によっては、病みつきになってしまうかもしれない。
ただ相手の下半身に目を落とすと何か現実に引き戻されるような感じがしたので、極力目を背けた。
いずれにしろ、衝撃的な体験だった。
不思議な気分だ。
一つ何かの階段を昇った気がする。
一緒にいた時間は2時間も無かったが、
話すなかでの彼女は随分礼儀正しく、親切な面が見えた。
こういう部分が客を引き付けていくのだろう。
ただ最後まで彼女に深く何かを聞く事は無かった。
これでいいのだろう。
別れ際。
彼女は丁寧に見送ってくれる。
後でLineに連絡が来る。
本当にタイプでした。また遊ぼうね♪
返事に少し困ったが、折角の出会いだ。
おう!ありがとうな。また遊ぼう。
そう返した俺は、また夜の街に紛れた。
Fin.
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