【ソウル聯合ニュース】北朝鮮に近接する黄海の漢江河口中立水域で中国漁船が違法操業を行っていることについて、韓国外交部が邱国洪・駐韓中国大使を呼んで抗議し、対策を講じるよう求めていたことが15日、分かった。
外交部当局者によると、金炯辰(キム・ヒョンジン)外交部次官補が先週と今週の2回にわたり同部に邱大使を呼び、中国漁船の違法操業に対し積極的な措置を取るよう求めた。
別の当局者は「政府は邱大使の呼び出しを含め、外交ルートを通じ中国側に何度も違法操業に対する強力かつ実効性のある措置を取るよう求めてきた」と説明した。
邱大使は韓国政府の抗議に対し、中国政府も違法操業問題を重視し取り締まりの強化など解決に向け努力していると述べるとともに、両国間の協議を通じ解決策を模索することを提案したという。
韓国の軍と海洋警察、在韓国連軍司令部は10日、漢江河口の中立水域で違法操業する中国漁船を退去させるための作戦を開始した。こうした合同作戦は1953年に朝鮮戦争の休戦協定が締結されてから初めてとなる。
13日に全隻が退去したが、中国漁船の同水域への進入はなくならず、韓国当局は14日に2隻を拿捕(だほ)した。
両国は来月初めに韓国で開かれる予定の第9回韓中漁業問題協力会議で、中国漁船の違法操業について集中的に話し合う。