台風の「予報円」を改善 より絞り込んで発表へ
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気象庁は、ことしの台風から中心が入ると予想される範囲を円で示す「予報円」の大きさを改善して、これまでよりもおよそ20%から40%ほど半径を縮小して発表することになりました。警戒が必要な範囲をより絞り込んで予報できるようになると期待されます。
気象庁は、台風の進路の予報について、24時間後や72時間後に70%の確率で中心が入ると予想される範囲を「予報円」という円で示して発表しています。
その後、去年7月から運用を始めた気象衛星「ひまわり8号」の観測データの活用や予報モデルの改良などによって予報の精度が向上し、去年までの5年間に発生した台風で検証したところ、予報円の半径をおよそ20%から40%ほど小さくすることが可能になったということです。
このうち、おととし10月に鹿児島県などに上陸した台風19号では、予報円の半径は24時間後で160キロから110キロに、48時間後で330キロから280キロに、72時間後で600キロから410キロに縮小できたということです。
風速25メートル以上の暴風に警戒が必要な範囲も、これまでより絞り込んで予報されるということで、ことし発生する台風から運用するということです。
気象庁・アジア太平洋気象防災センターの室井ちあし所長は、「範囲を絞り込むことで、より効果的な防災対策につながることを期待しているが、依然として台風の進路や強さの予報には誤差があるので、そのことも踏まえて情報を活用してほしい」と話しています。
その後、去年7月から運用を始めた気象衛星「ひまわり8号」の観測データの活用や予報モデルの改良などによって予報の精度が向上し、去年までの5年間に発生した台風で検証したところ、予報円の半径をおよそ20%から40%ほど小さくすることが可能になったということです。
このうち、おととし10月に鹿児島県などに上陸した台風19号では、予報円の半径は24時間後で160キロから110キロに、48時間後で330キロから280キロに、72時間後で600キロから410キロに縮小できたということです。
風速25メートル以上の暴風に警戒が必要な範囲も、これまでより絞り込んで予報されるということで、ことし発生する台風から運用するということです。
気象庁・アジア太平洋気象防災センターの室井ちあし所長は、「範囲を絞り込むことで、より効果的な防災対策につながることを期待しているが、依然として台風の進路や強さの予報には誤差があるので、そのことも踏まえて情報を活用してほしい」と話しています。