人工知能、AI、bot。最新テクノロジーで業務効率化につながるクラウドサービス19選
はじめに
ここ数年、ブームとも言えるほど非常に耳にする機会が増えた「人工知能(AI)」というキーワード。
これまでも人工知能が注目されたことが何度かありましたが、テクノロジーの発展に伴い、身の回りのサービスでも人工知能を活用したものを多く見受けられるようになってきました。
今回は、そんなサービスの中でも「人工知能×クラウドサービス」という軸で、ビジネスを加速させてくれるものを紹介していきます。
経営の基幹業務やHR業務、営業業務に加えて海外発の最新サービスまで、注目のクラウドサービスをご紹介します!
図解:人工知能を使った最新のクラウドサービス
人工知能で「基幹業務を効率化」するクラウドサービス
SHARES AI
数万社の経営データと自社の経営データを分析して経営課題の抽出から改善までをサポートしてくれるサービス。
法務や労務、税務といった経営課題の解決を専門家に依頼できるクラウドソーシングサービス「SHARES」内で提供されているサービスのため、人工知能を用いて自社の課題を抽出した後、専門家のサポートを受けるところまで一貫して行えるのが特徴です。
HUE
長年ERPシステムを手がけてきたワークスアプリケーションズが、世界初の人工知能型ERPシステムとして開発したプロダクト。
中小企業やスタートアップ向けというよりは大企業向けのプロダクトになりますが、蓄積された膨大なデータを分析し、学習することで常に次に何を行うべきか、目の前の課題にどう対処すべきかをサポートしてくれます。
入力した単語を学習してくれる機能やメールの添付ファイルを自動で保存して情報を一元化してくれる機能など便利な機能満載です。
人工知能で「管理業務を効率化」するクラウドサービス
AI inside
人工知能による優れた画像解析技術を用いて社内にある手書きの書類を読み取り、クラウド上に保存できるサービス。
従来のサービスでは手書きの資料を正確に読み取ることが難しかったものの、人工知能を用いることで画像解析の精度を向上させています。
「社内に資料が山積みになっていて、優秀な社員がその処理に追われてしまっている」といった課題を抱えている方は必見です。
ASSiST(アシスト)
スケジュールの調整やリサーチ、データ入力といった事務作業をサポートしてくれるクラウド秘書サービス。
全てを人工知能が行っているというわけではなく、事務作業のクラウドソーシング(人が対応)に人工知能を組み合わせた仕組みになっていて、その点が他のクラウドソーシングサービスの違いと言えます。
蓄積されたデータを人工知能が解析することによって、最適な提案が返ってくるようになると非常に有用なサービスと言えるでしょう。
人工知能で「HR業務を効率化」するクラウドサービス
mitsucari
社会心理学に基づいて作られた適正テストと人工知能を用いて採用のミスマッチをなくすサービス。
キャリア志向性やパーソナリティなどに関する適正テストを社員と応募者双方が実施し、その結果を分析することでお互いのフィット具合を把握することができます。
企業と応募者の一方だけでなく、双方が同じテストをうけることでマッチングの精度を高めるという点が特徴的です。
Offer Box
新卒版のダイレクトリクルーティングサービス。登録された数万人の学生の中から、自社で採用したい学生を直接スカウトできるという仕組みで、自社に合った学生を自動検索できる機能に人工知能が活用されています。
具体的には過去にどんな学生にオファーをしたのかといった行動ログや類似企業のデータなどを基に、自分達が求めている学生を見つけるサポートをしてくれます。
yenta
完全審査制のビジネス版マッチングアプリ。登録ユーザーの中から自分と相性の良いとされるユーザーが毎日レコメンドされ、マッチングすればメッセージのやりとりができるという仕組みです。
使い方次第では、採用や新しい人脈が生まれるきっかけになるかもしれません。
人工知能で営業業務を効率化するクラウドサービス
Senses
人工知能が営業活動の支援をしてくれるというサービス。営業案件ごとの具体的なデータを蓄積していくことで、過去に対応した案件を基に勝ちパターンを分析し、次にどんなアクションをすればいいかを教えてくれるというものです。
属人化しやすい営業のナレッジを社内に蓄積し、人工知能を活用することで勝率をあげるという新しい営業支援ツールとなっています。
人工知能で「マーケティング業務を効率化」するクラウドサービス
B→Dash
マーケティングプロセス全体をカバーした、オールインワンのマーケティングプラットフォーム。集客から顧客管理までの業務を1つのツールで行うことができるツールです。
人工知能により蓄積されたデータの分析やレポート作成を自動で行うことで、マーケターの負担を減らすだけでなく、改善案の立案や実行といった業務に時間を費やすことができるようになります。
マーケティングの分野では人工知能を用いたサービスが増えてきていますが、マーケティングプロセス全体をカバーしているものは少なく、その点はB→Dashの大きな特徴です。
AIアナリスト
自動でwebサイトを分析して改善案を提案してくれるサービス。アクセス解析に特化していて、Google Analytics と連携するだけで自社サイトのデータを分析してくれるという、簡単に導入できるものの非常に強力なツールです。
ユーザーの行動や心理の分析に強みをもつコンサルティング会社・ビービット出身の創業者の知見が人工知能の基になっていることも他サービスにはない、大きな特徴と言えるでしょう。
人工知能でウェブ接客業務を効率化するクラウドサービス
ZenClerk
ECサイト向けの購買行動解析・販促サービス。サイトを訪問しているユーザーのマウスの動きやスクロールの様子を人工知能が分析し、クーポンなどのインセンティブを配布することができます。
全てのユーザーに同じ条件でインセンティブを付与するのではなく、リアルタイムでユーザーの気持ちを分析したうえで、適切なユーザーに適切なタイミングでクーポンを配布するという点が特徴です。
小規模のサイトでも使いやすいzenclerk liteというサービスも提供されています。
BeMattch
オンライン上のOne to One接客プラットフォーム。「zenclerk」同様ユーザーの行動を分析することで、ユーザーに合った最適なナビゲーション(キャンペーンの情報など)を表示できるサービスです。
ユーザーが離脱しやすいポイントを把握して、改善策を実施したり、過去送客に成功したユーザーの情報を解析して同じ特徴を持つユーザーに同様のアクションを実施するなど、1人1人に合った接客を人工知能がサポートしてくれます。
SPIKE オートメーション
ECサイトでのユーザーの行動を学習し、適切なウェブ接客をサポートするサービス。
運営元のメタップスはアプリ収益化プラットフォーム「metaps」を運営していることもあり、そこで培われた人工知能の解析技術や知見も生かされていることが他サービスとの特徴と言えるでしょう。
人工知能で「リスク管理業務を効率化」するクラウドサービス
ROKA SOLUTION
人工知能を用いた画像認識システム。投稿監視や掲示板監視などコミュニティ監視サービスを行っているイー・ガーディアンが手がけるシステムで、ウェブ上にある膨大な数の画像を自動で判別できます。
現在は児童ポルノや著作権に違反する画像を監視したり、広告掲載先の選別などに活用されていますが、スマホから写真を撮って様々なSNSにアップするという行動がかなり日常的になっており、画像の自動監視サービスは非常にニーズがある分野といえるでしょう。
Legal Intelligence
国際訴訟時に必要となる電子データの開示作業をトータルでサポートしてくれるサービス。もともと国際訴訟支援、企業内不正調査などの法務に関する事業を行っていたUBICが開発しています。
開示作業に肝となる、人の目で一つひとつ電子ドキュメントを確認していく作業を人工知能に学習させ自動化することで、精度とスピードを向上させています。
また、UBICは医療分野、ビジネス分野など幅広いジャンルで人工知能を活用したサービスを開発・提供していて、人工知能の活用に非常に積極的です。
「海外発」の人工知能を利用したクラウドサービス
最後に海外のサービスも簡単に紹介しておきます。
Cylance
人工知能を用いたサイバーセキュリティサービス。人力のみでは防ぐことが難しかったサイバー攻撃に対しても人工知能を用いることで対応できると期待を集めているサービスです。
Peter
法務に関する業務をサポートしてくれるサービス。ここ最近「チャットボット」と呼ばれるサービスが増えてきていますが、それに近い感覚で契約書の作成や締結に関する悩みを相談できるサービスです。
簡単な質問であれば弁護士ではなくAIに聞くというのも今後は当たり前になってくるのかもしれません。
VisIer
従業員のデータを基にHR業務の効率化するプラットフォーム。既存の社員の特徴をデータ化・分析して採用に活かせるのはもちろん、社員のパフォーマンスやコストなどHRに関する様々な分析・予測ができます。
過去の傾向などと照らし合わせることで離職する可能性のある社員を予測するなんてこともできてしまいます。
Persado
顧客の心を動かすキャッチコピーを自動で生成してくれるサービス。コピーライターに代わって商材や顧客、用途に応じてどのようなフレーズが最適なのかを判断し、コピーに落とし込みます。
実際どれほどの効果を発揮するのか、非常に興味深いサービスです。
おわりに
ここまでジャンル別に人工知能を活用したクラウドサービスを20個紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
人力では難しかったり、膨大な時間がかかってしまっていた業務でも、人工知能を上手く活用することで活路を見出すことができるかもしれません。
人工知能を用いたサービスは今後も増えてくると予想されますが、ボクシルマガジンでも定期的に紹介していきたいと思いますので、是非チェックしてみてください。
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