賢者の知恵
2016年06月16日(木) 週刊現代

自動車「燃費達成率ワーストランキング」!~「カタログ燃費」とはこんなに差があります

徹底追及 国土交通省は何をやっているのか

週刊現代
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【PHOTO】iStock

燃費が変われば、家計への負担も変わる。「カタログ燃費」がまやかしなのは周知の事実だが、ここまで違うとはご存知だっただろうか。実走に基づく「燃費達成率ワーストランキング」を一挙公開する。(ランキング表は最終ページに記載)

達成率50%以下の車種も!

一連の自動車燃費不正に端を発し、各車の実際の燃費と、国土交通省が定める「JC08モード」という方法で測定されるいわゆる「カタログ燃費」が大幅に乖離している問題が注目されている。

本誌がたびたび報じてきた通り、国交省の怠慢で抜け道だらけの基準が放置されてきたばかりに、あらゆるメーカーの車種で、実燃費とカタログ燃費との間に無視できない乖離が生じているのだ。

身近な問題だけに、読者からも連日、戸惑いの声が寄せられている。

「ガソリン代を節約するために、『燃費基準達成車』と銘打っている車を買ったのに、こんなに違うんだったら意味がない」(50代男性)

「ガソリンスタンドの少ない田舎に住んでいるが、カタログ燃費から考えて次のガソリンスタンドまで行けると思ったのに、もし行けないということになったら心配」(40代女性)

大反響を受けて、本誌ではその中でも特に達成率の低い「ワースト車種」を新たに調査した。

各車種のユーザーたちから集めたデータから、実際の燃費を割り出しているウェブサイト「e燃費」をもとに完成させた表が、最終ページに掲載したものだ。

これを見ると、実際の燃費がカタログ燃費の65%を割った車種が59台、さらに、60%さえ割り込む車種もなんと21台もある。しかも、50%を割った1位のプレオ、2位のアルトラパンをはじめ、ムーヴ(51・39%)、ノート(58・17%)、パッソ(59・02%)、フィット(59・15%)など、燃費性能をウリにしている車種がずらりと並ぶ。

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